MotoGP ドイツGP

「マルケスのクラッシュ後は、正直怖かった」中上貴晶、ホンダMotoGPマシンが抱える“不安定さ”に限界示唆

LCRホンダの中上貴晶が、MotoGPドイツGPのウォームアップでマルク・マルケスの転倒を目撃した後は「怖かった」と語った。

Lewis Duncan Sebastian Fraenzschky

編集: 2023/06/20 7:42

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Takaaki Nakagami, LCR Honda

 ホンダ陣営で唯一MotoGP第7戦ドイツGPの決勝に出走した中上貴晶(LCRホンダ)は、マシンを走らせるのが「怖かった」と語っている。

 ドイツGPはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)とアレックス・リンス(LCRホンダ)が負傷欠場中のため、ホンダ陣営はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と中上の2人体制での参戦だった。

 しかしマルケスは決勝日朝のウォームアップセッションでハイサイドを喫して転倒。これによって左手親指に小さな骨折を負ってしまい、レース欠場という判断を下した。

 マルケスはレース欠場を決めた理由について「レースをする準備ができていない」とコメント。レースウィークを通じて5度もの転倒を重ねた後の発言ということもあり、現在のホンダRC213Vが抱える問題の深さを伺わせた。

 そのため中上はホンダ陣営として、ただ1人ドイツGPの決勝に出場することになった。14位でレースを終えた中上は、前述のマルケスのウォームアップ中に転倒を後方で目撃していたことから、自分も恐怖を覚えていたと振り返った。

「とてもタフな週末でした」と、中上は言う。

「残念ですがウォームアップのあと、ホンダ勢として唯一のライダーとなってしまいました。僕はマルクの後ろを走っていて、あのクラッシュを目撃しているんです」

「後ろを走っていた僕からすると、彼は変なことはしていませんでした。エイペックスを逃しているわけでもなく、良いコーナリングのように見えました」

「しかし彼はどういうわけかリヤ(のグリップ)を失ったんです。そして大きなハイサイドを喫してしまいました。このクラッシュを目の当たりにして、僕は正直怖かったです。同じバイクですからね。それに僕も何度か同じような経験をしています」

「運のいいことに、僕がハイサイドすることはありませんでした。ですがそれに近いことは何度もあったんです」

Marc Marquez, Repsol Honda Team crash

Marc Marquez, Repsol Honda Team crash

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 中上は土曜日のスプリントを17位、日曜日の決勝レースを前述のとおり14位でフィニッシュした。

 2023年型RC213Vの限界値を考えると、中上は「これ以上良い走りはできませんでした」と言う。そして彼は、夏休み明けにHRCが投入してくるであろうアップデートに期待を寄せている。

「何とも言えませんが、この週末は解決策を見つけることができませんでした」と中上は言う。

「自分たちの望むところから僕らは大きく遅れています。ギャップは大きいんです」

「でも、これ以上走りを改善することはできませんでした。僕が遅いことは問題ですが、限界があったんです」

「フロントは常に詰まっているような感じて、リヤは本当に不安定でした。バイクが常に動いたり、振動したりしていて、プッシュし続けるのが難しかったです」

「もし僕が怪我をしたらグリッドからホンダのライダーが誰もいなくなってしまいます! だから一歩引いて、少なくともチェッカーフラッグを受ける必要があったんです」

「少なくとも開発の助けとなるデータがいくつか得られました。彼らは何が問題か、どこを改善する必要があるのかを理解しています」

「アッセンには間に合いませんが、夏休み明けには何か役立つモノを投入してくれると信じています」

 

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