バニャイヤ、ストーナー超えの4連勝を達成。バスティアニーニとの激戦制した鍵は『考えすぎない』こと?
フランチェスコ・バニャイヤはMotoGPサンマリノGPで勝利したことで、ドゥカティ初の4連勝を達成。その”鍵”にはタイトル争いについて考えすぎないことだったと語る。
写真:: Dorna
MotoGP第14戦サンマリノGPで勝利し、ドゥカティで初の4連勝を達成したフランチェスコ・バニャイヤ。彼は勝利の鍵となった要素として、タイトル争いについて考えすぎなかったことを挙げている。
今シーズンのチャンピオン有力候補だと目されていたバニャイヤだったが、前半戦はリタイアが多発。第10戦ドイツGP時点ではランキング首位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に91ポイントの大差をつけられ、タイトル争いは厳しいと見られていた。
しかし夏休み前のオランダGPで勝利すると、夏休み明けのイギリス、オーストリアそしてサンマリノと破竹の4連勝をマーク。ランキングでは2番手に浮上し、ポイント差も30まで縮めることに成功した。
まさに絶好調といった具合のバニャイヤ。しかし本人は30ポイントの差はまだ大きいと考えているようだ。
「30ポイントは依然として大きな差だ」とバニャイヤは言う。
「だからそのことについては、あまり気を回しすぎないようにしたい。シーズン後半戦の取り組みに集中し、レースでは賢く、そして状況を理解して、僕らがどこまで行けるかを判断したい」
「今日のレースのように、優勝を狙えると思ったなら、常に挑戦していくよ」
「でも週末の間の仕事という点で言えば、すごく上手くやれたと思う。一貫性もあり、そして常に強さがあった。それがシーズン序盤との違いだね」
Race winner Francesco Bagnaia, Ducati Team
Photo by: Dorna
また、バニャイヤに自身がタイトル候補だと考え始めるはどのタイミングになるかと聞くと、次のように答えてくれた。
「チャンピオンシップについては、10ポイント差や、5ポイント差になったときに考え始めるだろう」
「これまでに、僕はチャンピオンシップを意識するあまり、数々のミスを犯してきた」
「だから今の目標は常に競争力や速さを発揮し、先頭集団で勝利を目指し、ライバルに先んじることになっている」
「このやり方が、シーズン後半戦の鍵になっている」
「だから、チャンピオンシップについてはあまり考えすぎたくはないんだ。週末を通じて自分の目標に集中して行くためにね」
なおサンマリノGPの決勝レースでバニャイヤは来季のチームメイトであるエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)と激しいバトルを演じた。
その激戦ぶりは最後のタイム差がわずか0.034秒だったことや、ラストラップにバスティアニーニがファステストラップを、バニャイヤも自己ベストを記録したことからもうかがえる。
特にバニャイヤはラストラップのタイム更新が、ドゥカティの優れた仕事ぶりを証明していると指摘した。
「レース序盤はグリップもそんなに高くもなく、苦戦していたから簡単なモノじゃなかった」
「それに、後ろからはマーベリック(ビニャーレス/アプリリア)がすごくプッシュしてきているのも感じていたからね」
「彼はトラクションに優れていたし、ターン6の出口なんかは特にそうだった」
「それでも、ラップ毎にペースが良くなっていったのを感じていたし、最後の6周は信じられないほどだった」
「これまでのレースで最終ラップに自己ベストを更新したことなんて無かった。これは僕らが素晴らしい仕事をしていることの証明だよ」
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