フランコ・モルビデリ、最新型バイク乗れずヤマハ幹部と話し合いも、結論は『現状は不運によるもの』
ヤマハ勢で唯一最新型に乗れていないフランコ・モルビデリは、その不満をヤマハ幹部との間で話し合ったが、彼らは『不運だった』という結論に至った。

ペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリはMotoGP第4戦スペインGPで3位となり、今シーズン初となる表彰台獲得を果たした。ただ彼は今シーズン、2021年型の最新マシンに乗れていないことに不満を感じており、ヤマハと話し合いの機会を持つに至ったようだ。
モルビデリはヤマハ陣営の中で、唯一最新型のYZR-M1を使用していない。彼は昨年ヤマハ勢トップのランク2位を獲得しているものの、今シーズンも2019年型をベースとした“Aスペック”と呼ばれる型落ちのバイクでシビアな戦いを続けている。
第3戦ポルトガルGPで表彰台争いに加わり、第4戦スペインGPでは3位表彰台を獲得するなど今季も旧型で奮闘を見せているものの、彼は最新型バイクを使用できないことへの不満を度々零してきた。
モルビデリは、リン・ジャービス(ヤマハマネージングディレクター)と話をしたことを明らかにしているが、双方は現状が『不運』によるものだという結論に達したという。
「リンには僕の現状に対する率直な想いを包み隠さず伝えたよ」と、モルビデリ。
「彼もまた僕に対して率直に話をしてくれた。リンは僕の想いと現在置かれている状況を理解してくれた」
「でも最終的に僕らは『運が悪かった』という結論に達することができた。新型コロナウイルスの広がりで、多くの物事が起こっていたからだ」
「そう、ただ僕は運が悪かっただけだ。今年手にできなかった“運”が今後の人生のどこかで巡ってくることを願うよ」

Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT, Johan Stigefelt
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
motorsoport.comがスペインGPでの表彰台は、このような状況だからこそ満足度が高いのか、それとも技術的な状況を考えると悔しいのかと訊くと、次のように答えた。
「僕たちに表彰台を獲得した裏で不満な気持ちがあるのは確かだ」
「それでも、こうして良い結果を生み出せた時はただ嬉しい気持ちだよ」
ビニャーレス、ブレーキに苦戦しスペインGP7位が精一杯に
ヤマハファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスは、7番手スタートからポジションをあげることができずスペインGPを7位で終えた。
ビニャーレスは大半のライダーが前後ミディアムタイヤを選ぶ中、フロントにソフトタイヤを選択。彼はこの選択が正しいものであったと考えており、YZR-M1全体としても満足できていると語る。
ただ、ブレーキで攻めることができていないと問題点を明かしており、改善が必要だと語った。
「(フロントの)ソフトタイヤは僕にとって良い選択になった。実際、バイクに対して良いポテンシャルを感じられていたしね」とビニャーレス。
「レース終盤にも良い走りができていたけど、十分じゃなかった」
「今回のスペインのレースでは(ジョアン)ミルと前を行く他のライダー達とのギャップを十分に縮めることができなかっただけだ」
「ブレーキングが今僕たちの取り組まなければならない点だ。コース上の多くのポイントで力強さを感じられたので、確かにポジティブなレースだった」
「でもその一方、特にブレーキングに関してはトラックのいくつかの部分で改善する必要がある」
「ブレーキをハードにかけられないことが今最大の問題なんだ」
「マシンのレベルは高いし、それ以外は良かったよ。僕はただブレーキで最大限のパフォーマンスができなかっただけさ」
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