完勝オリベイラ、初優勝時とは違った難しさがあった?「感情をコントロールしていた」
ミゲル・オリベイラは、スタートからフィニッシュまで首位を明け渡さなかったMotoGPポルトガルGPが長く感じたといい、25周に渡って“感情のコントロール”をしなければいけなかったと語った。
Miguel Oliveira, Red Bull KTM Tech 3
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP最終戦ポルトガルGPの決勝レースは、テック3・KTMのミゲル・オリベイラがスタートから一度も首位を譲らない独走でトップチェッカー。母国レースでこれ以上ない走りを見せた。
これでオリベイラは劇的な優勝を飾ったスティリアGP以来となるMotoGP2勝目を挙げたが、その感情は初優勝の時と異なっているという。
「長かった。今の気持ちを表すならそれが適切かな」とオリベイラは語った。
「オーストリアでは最終ラップでオーバーテイクして表彰台にいたから、その時と感情は異なっている。その時はアドレナリンも出ていたしね」
「今回はバトルがなかった。スタートからフィニッシュまでトップを走っていて、レースを通して感情をコントロールしようとしていた。それが出来たのは素晴らしいことだ」
オリベイラは2周を終えた時点で既に後続に1.5秒の差をつけていたが、彼によると最初の3周はギャップを確認しておらず、誰かがインから突っ込んでくるかもしれないと考えていたことを認めた。
「最初の3周はサインボードを見たくなかったんだ」とオリベイラ。
「自分のペースで、自分のラインで走りたかったし、その上で誰かがインサイドから突っ込んでくるかどうかを見たかったんだ」
「最初のラップで僕は1分40秒を記録していたから、これを参考にしてあとどのくらい速く走れるか、どのくらい遅くできるのかを見ようと思っていたんだ」
「1.5秒のリードがあったので、そこからは少しずつ差を広げようとした。最後の10周は差をマネージメントしようとしていた」
オリベイラは最終的にMotoGPで2年目のシーズンをランキング9位で終えることとなった。今季のMotoGPクラスは非常に拮抗した戦いが繰り広げられたため、ランキング3位となったアレックス・リンス(スズキ)から9位のオリベイラまではわずか12ポイント差しかない。
また今季は5人の初優勝者を含む9人のウィナーが誕生し、最終戦では2004年以来となるサテライトチームのライダーによる表彰台独占が実現するなど、近年稀に見る混戦となった。
オリベイラはレースウィークエンドが予測不可能なものになっていることを認め、2021年にKTMのファクトリーチームに昇格した際には、状況がより厳しいものになるだろうと予想している。
「今シーズンはレースのフォーマットも変わったし、ライダーやチームの競争力も変わったと思う」
「ファクトリーチームであってもサテライトチームであっても、優勝したり表彰台に上がるのが見られるようになって、レースウィークエンドをマネージメントするという点ではより予測不可能になってきている」
「ひとつ言えることは、常にベストを尽くさなければいけないということだ。来年はリーダーを倒すことが難しくなると予想しているけど、僕の見立てが間違っている可能性もある」
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