優勝オリベイラ、2021年6月以来の表彰台に歓喜「感情のジェットコースター!」
MotoGPインドネシアGPで優勝したミゲル・オリベイラは、勝利への道程が”感情のジェットコースター”だったと振り返っている。
Miguel Oliveira, Red Bull KTM Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
新設されたマンダリカ・インターナショナル・サーキットを舞台に25年ぶりの開催となったMotoGPインドネシアGPは、KTMのミゲル・オリベイラが優勝。彼は感情的にジェットコースターのようなレースだったと振り返った。
インドネシアGP決勝は、当初のレーススタート時刻前に強い雨が振り始めたことでディレイ。1時間以上の遅れを挟みつつ、フルウエットコンディションで行なわれた。また、高い気温がアスファルトに影響を及ぼしていたため、レースは全20周に減算されて実施された。
この決勝、オリベイラは7番グリッドスタートだったが、蹴り出しでポジションを上げ一気に上位へ進出。序盤に先頭に立つと、ライバル達を引き離し、終盤に追い上げてきたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も振り切って優勝を果たした。
今回の勝利はオリベイラにとっては2021年の第8戦ドイツGP以来の表彰台。ドイツGP以降のレースでは21ポイントしか獲得していないなど、厳しいレースが続いていたが、それを取り戻すかのような快勝だった。
「ああ、感情的にジェットコースターのようだった」
優勝したオリベイラはそう語った。
「スタートは完璧だった。でもウエットコンディションでは限界がどこにあるのかの判断が凄く難しかった」
「それでジャック(ミラー/ドゥカティ)の後ろを何周か走って、もう少しペースを上げられると分かった。だから彼を追い抜いて、次の5周でできるだけプッシュしようとしたんだ」
「そうしてギャップを築いて、あとはレースを通じてマネジメントしていった」
「でも簡単じゃなかった。ここ数ヵ月は僕にとって楽なものじゃなかったんだ」
「だからこうして信じられないような勝利で戻ってこれたことは、凄くエモーショナルだ」
「娘にインドネシアでトロフィーを貰ってくるよと約束していたんだ」
今回オリベイラが優勝したことで、KTMとしては開幕戦の2位(ブラッド・ビンダー)から2戦連続の表彰台獲得となった。オフシーズンテストから調子を上げ、進歩してきたように見えるKTMだが、ライダー達はタイトルに挑めると口にすることには、まだためらっているようだ。
「まだ2戦が終わっただけだし、そういうのは早すぎると思うんだ」と、オリベイラは言う。
「確かに、こうした強い状態をほかのレースでも同様に保ちたいとは思っている」
「シーズン中に3~4回良いとこを見せるんじゃなくて、アベレージで考えたいんだ」
「もっと頻繁に上位に行きたいし、そのためには一生懸命取り組まないといけないことも分かっている」
「MotoGPクラスではそれは普通なことだ。全員が接近していて、Q2に入るか入らないかで、週末全体の帰結が変わることもある。だからまず速くなること、そして複数のレースで一貫性を発揮し、ポイントを稼ぐことに集中しているんだ」
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