アプリリア乗り換え組、脱KTMは大成功か!? 「これほど早く適応するとは」とチームも驚き
MotoGP2023年シーズンに向けた最初のテストがバレンシアで行なわれた。KTMからアプリリアへの移籍となったミゲル・オリベイラとラウル・フェルナンデスは、マシン乗り換えを順調にこなしているようだった。
MotoGP2022年シーズンが終了して中1日で、早くも2023年シーズンに向けた最初のテストがバレンシアで行なわれた。KTMからの乗り換え組となるミゲル・オリベイラとラウル・フェルナンデスは、共に好感触を得られたようだ。
オリベイラとフェルナンデスは、2023年からRNFでチームメイトとなる。RNFは前身のペトロナス・SRT時代からヤマハ・YZR-M1を使用してきたが、2023年からはアプリリア・RS-GPへと乗り換えており、チーム・ライダー共々“乗り換え”の新シーズンとなっている。
テストではオリベイラ、フェルナンデス共に精力的な周回を重ね、75周以上を走行。オリベイラは1分30秒367、フェルナンデスは1分31秒340のタイムをマークした。
特に移籍からRS-GPのライディング初日から好調だったと言えるのはオリベイラだろう。彼の自己ベストは、KTMで走ったバレンシアGPのFP3でのタイムを上回り、予選Q1でのアタックタイム(1分30秒236)に肉薄するものだった。
その適応の早さには、RNFのスポーティングディレクターを務めるウィルコ・ズィーレンベルグも予想外だったようだ。
「彼が速いことは我々も知っているから驚きはしないが、これほど早くマシンに適応してくるとは予想していなかった」
ズィーレンベルグはそう語る。
「KTMでは1分30秒1だったが、(アプリリアで)1分30秒3を記録してきたのは本当にポジティブなことだ。この新しいバイクで、60~70周しかしていない初日にもかかわらず、この結果というのは素晴らしいものだ」
新加入のふたりとのミーティングでは、マシンに対するフィードバックが行なわれ、アプリリアRS-GPにはかなり高評価がつけられたとズィーレンベルグは語っている。
「彼らが最初に話したのは、このマシンが極めてスムーズだということだった。パワーデリバリー、そしてライディングしているときの反応などなどについてね」
「KTMで彼らは苦しんでいたため、マシンが乗りやすいという点が大きなプラスだった。満足してくれていたよ」
「そしてミゲルが最も驚いたというのが、マシンのバンプ(凹凸)の吸収具合だった。全てが楽になっていて、以前乗っていたものよりも簡単に限界でのライディングができるというんだ」
なおフェルナンデスはテストタイムこそ上位ではないが、バレンシアGPの予選で示したタイムよりも速いなど、乗り換え初日から順調に進んでいたことが分かる。
ズィーレンベルグによると、フェルナンデスは「コーナリング入り口でKTMでは問題を抱えていたが、非常に良いフィーリングだった」と話している。
こうしてライダーが好調なテストとなったため、2023年シーズンに向け、RNFとしてもヤマハからアプリリアへと非常に良い移行となっていると考えられているという。
「RNFの全員がホッとしてオフに入っていける。仕事は終わったんだ!」
「ヤマハからの乗り換えとなる我々、そしてKTMから乗り換えるライダー達ともども、非常に良いものになった。クレイジーなことは何も無かったし、予想していたよりも簡単だった。そこにはバイクの特性や、KTMよりもスムーズなバイクという理由はあるかもしれない」
「もちろん、ライダーは適応しなければならないが、結論としてはこれほどポジティブなものはなかった」
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