ペドロサ、サンマリノGPで再びワイルドカードか。移籍ビニャーレスはミサノテスト参加へ
MotoGPサンマリノGPでは、ドゥカティ、ホンダそしてKTMがそれぞれテストライダーをワイルドカード参戦させるようだ。
9月に開催予定のMotoGP第14戦サンマリノGP。そこではダニ・ペドロサやミケーレ・ピッロ、ステファン・ブラドルといった各メーカーのテストライダーがワイルドカード参戦してくることになりそうだ。
現役引退後、KTMのテストライダーに就任したペドロサは今年8月、KTMの母国戦であるスティリアGPに初めてワイルドカード参戦。10位に入りポイントを持ち帰る活躍を見せた。
ペドロサはこれまでワイルドカード参戦を断ってきたが、今回の心変わりについてはマシンの熟成に伴い実際にレースで確認すべきことが出てきたと語っている。
KTMはスティリアGP後のワイルドカード予定は未定だとしていたが、サンマリノGPで早くも2回目”ペドロサ参戦”となりそうだ。
なおワイルドカードのエントリーはいつでも取り消しが可能だが、KTMがまだ事前エントリー枠を取り下げていないというところを見ると、KTM側がペドロサの出走を説得したであろうことを示唆しているようだ。
またドゥカティはミケーレ・ピッロ、ホンダはステファン・ブラドルをそれぞれサンマリノGPで出走させる予定だ。
サンマリノGP開催前の8月末には、同地でのテストが予定されている。アプリリアはテストではアンドレア・ドヴィツィオーゾを走行させると見られているが、まだ変更の可能性が残されているようだ。
アプリリア側はミサノテストでどのライダーが参加するのかという取材に対しては「現時点ではドヴィツィオーゾが乗る予定だが、我々は現在すべての選択肢を評価している」とコメントしている。
アプリリアは今月になり、ヤマハとの契約を即時終了させたマーベリック・ビニャーレスと2022年以降の契約を締結済み。チームCEOのマッシモ・リボラはできるだけ早い段階からからビニャーレスを走らせたいと考えている。
その第一のステップとして、ビニャーレスはミサノテストへ参加することになると見られている。
当初リボラCEOはビニャーレスに8月末のイギリスGPでのデビューすら希望していたが、ビニャーレスは慎重な姿勢を示し、ミサノでテストを行ない、その後のレースデビューのタイミングを決めたいと考えているようだ。
同時にアプリリアにとってはライダーを“どう走らせるか”という問題もある。現在のアレイシ・エスパルガロとロレンソ・サヴァドーリというコンビから、サヴァドーリと入れ替えるのか、それともコンセッション(優遇措置)を活かしてワイルドカードによる参戦を続けるのか、そのどちらになるのかという点だ。
しかし後者の選択肢は多額の追加資金が必要なだけではなく、ビニャーレス用のバイクを2台新造しなくてはならない。現在のアプリリアにとっては、それは重い負担となるかもしれない。
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