ペドロサの4輪レース活動、全てはKTMのテスト次第か。ロッシ&ロレンソ旧交ライダー達の4輪集結にも興味
元MotoGPライダーのダニ・ペドロサは、来年以降4輪レースへの関与を更に広げていくかどうかは、KTMでのテストスケジュール次第だろうと考えている。
MotoGPで31勝を記録しているダニ・ペドロサ。彼は引退後KTMのテストライダーを務めてきたが、2022年は新たな活動として4輪レースを開始。今後更に活動を広げるかはKTMのテストスケジュール次第になるという。
ペドロサは4月上旬、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパへデビュー。イモラ・サーキットで行なわれたレースにFFFRacingからPro-Amクラスへ出場すると、レース1を9位、レース2を4位でフィニッシュした。
レース出場は彼にとって2021年のMotoGPスティリアGPでのワイルドカード参戦以来のこととなった。今後、ペドロサは更に2ラウンドへ出場する予定となっている。
motorsport.comはそんな4輪レース活動を始めたペドロサに独占インタビュー。そこで彼は4輪レース活動を広げるかどうかは、KTMのテストスケジュールも関係してくると話した。
#29 Rexal FFF Racing, Lamborghini Super Trofeo Evo2: Daniel Pedrosa, Antonin Borga
Photo by: Lamborghini Super Trofeo
「確かに、僕の今の優先事項はKTMだ」
将来的に4輪レースのフルシーズンの挑戦に向かいたいかと訊かれた際、彼はそう答えた。
「だから僕のカレンダーに最初に入るのがそれなんだ。つまり僕としては残りの2レースを通じて、将来に向けてどう広げていくのかを確かめなくちゃいけない」
「理想を言うと、少しずつパフォーマンスやスピードが上がっていってくれれば、少なくとも1シーズンやってみて様子を見るのも面白いだろうね」
「でも常に互いのカレンダーがマッチングしているかどうかを確認しなくちゃならない」
なおペドロサのデビューレースは奇しくも、かつてのライバルでもあるバレンティーノ・ロッシが参戦するGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの開幕戦が併催されており、ロッシとペドロサのピットボックスは近接していた。
「ああ、僕のピットボックスが彼の前にあったのは偶然だったんだけどね」
「それであるプラクティスのときに顔を合わせて、これまでの経験についてちょっと話をした。彼はいかにライン上にとどまらなくちゃならないかについて話していたよ」
「MotoGPで、僕らはレーシングラインにラバーがのって速くなることに慣れてきた。でもそのラインを外れると路面が汚れていて、苦しんでもいた」
「そしてクルマではピックアップ(路面に落ちたタイヤのゴム塊が付着すること)が発生してしまう」
「それで僕はより速いドライバーに道を譲るために動かなくてはならないとき、ピックアップがあると振動が起きてしまうし、ピックアップを取り除いてグリップを回復することができないと話していたんだ。こういったものは、僕らが同様に経験したことの一例だね」
なおロッシ、ペドロサが4輪レースに挑戦し始めたことに呼応するかのように、彼らとMotoGPで激しく競い合ったライバルのホルヘ・ロレンソも、4輪レースへの挑戦を表明。彼はポルシェ・カレラカップ・イタリアへ参戦することになった。
ペドロサにMotoGPでかつてトップを争ってきたライバル達と、再び4輪で再会したいかと尋ねると、彼は次のように答えた。
「少なくとも面白いことになるのは間違いないだろう」
「モータースポーツは結構似ているけど、僕らが異なる環境で顔を合わせるというのは、興味深いし面白いことになりそうだ」
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