ペドロサ、38歳にしてロッシがMotoGPで勝った“価値”を知る。サンマリノGPではワイルドカード参戦ながらも表彰台争い
MotoGPサンマリノGPにKTMからワイルドカード参戦しているダニ・ペドロサは、スプリントレースで表彰台争いを演じたことで、38歳にしてバレンティーノ・ロッシが優勝したことの偉大さを知ったと語った。
ダニ・ペドロサはMotoGPサンマリノGPで、バレンティーノ・ロッシが38歳にしてMotoGP優勝を果たしたことの“価値”を知ったと語った。
2018年に現役を引退し、今月末で38歳になるペドロサは、テストライダーを務めるKTMから今回のサンマリノGPにワイルドカード参戦している。土曜日に行なわれたスプリントレースでは表彰台争いに加わる力走を見せ、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤに次ぐ4位。同じKTM陣営のブラッド・ビンダーを上回った。
ペドロサは2017年マレーシアGPでの優勝以来となる表彰台獲得とはならなかったものの、引退から4年以上の月日が経過してもなお、彼に競争力があるのは確かだった。
そして、当時38歳だったロッシが2017年のアッセンで最後のMotoGP勝利を挙げたことがどれだけ偉大なことだったのかを理解したとペドロサは語っている。
「この歳になった今になって、バレンティーノ・ロッシが37歳でラストウィンを挙げた日や、ロリス・カピロッシが38歳で優勝した日(編注:カピロッシが2007年の日本GPを制した時は34歳)を思い返すと、若かった当時の私は彼らがその年齢で優勝したという事実を十分に評価できていなかった」
ペドロサはそう語る。
「僕は今、数年経ってレースに復帰し、若いライダーたちとトップ争いを繰り広げている。トップレベルでレースをするのは、若い時よりも難しいことだとは分かっているよ。それは本当だ」
「自分自身のことは言えないけど、バレンティーノやロリスが38歳で優勝した時のことをよく覚えている。かつてはそれに価値を見いだせなかったけど、今はあの歳で勝つことの価値を分かっている」
Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
スプリントレースの終盤、ペドロサにあと一歩まで迫ったビンダーだが、彼はペドロサが「80%の力で走っているように見えた」という。
「ダニのデータを見てみると、ブレーキ(のタイミング)は早くない。彼はめちゃくちゃ奥まで突っ込むんだ」とビンダーは言う。
「最終ラップで彼に並びかけようとしたら、彼のバイクはバックストレートで大きく揺さぶられていた。僕は彼に追突しないよう、ブレーキをかけるしかなかったよ」
「それでタイムロスしてしまった、彼を抜く機会を失ってしまった」
「彼は80%の力で走っているように見えた。本当にすごいよ」
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