“引退済み”ダニ・ペドロサ、スペインGP初日トップ3の衝撃。期待も高まるものの「表彰台は先走りすぎ」とベテラン自制
KTMテストライダーのダニ・ペドロサはワイルドカード参戦するスペインGP初日に総合3番手タイムを記録して周囲を驚かせたが、スプリントレースの表彰台は流石に遠いと語った。
KTMでテストライダーを務めているダニ・ペドロサは、MotoGP第4戦スペインGPでワイルドカード参戦している。初日はブランクを感じさせない好調な走りだったが、流石に表彰台などは遠いものがあると語った。
2018年限りでMotoGPを引退したペドロサ。今回のスペインGPが、2021年スティリアGP以来2度目のワイルドカード参戦となっている。
スペインGP開始前には、あくまでテストライダーとしてデータを収集することが目的だと語っていたペドロサ。しかし初日のプラクティスが始まると、レジェンドライダーの力を示すことになった。
ペドロサはプラクティス1で1分36秒770を記録し、レギュラーライダーを抑えてトップタイムをマーク。プラクティス2を終えた後の総合タイムでも3番手に食い込んでおり、長期間のブランクがあるにもかかわらず予選Q2へ直接進むという好結果を記録した。
本人は自分の速さは「予想外」だったと語っており、2日目のスプリントレースで表彰台に挑戦できると考えるのは先走り過ぎだとベテランらしく自制している。
「すごく良い1日で、僕にとってもチームにとっても予想外だった。ファンの皆にとってもそうだったと思う」
ペドロサはそう語る。
「今朝(プラクティス1のトップタイム)は特にサプライズだった。良いフィーリングがあったんだ。このコースで初めて1分36秒台を記録できた」
「ソフトタイヤでラップタイムを改善できてすごく満足している。本当に良かったよ」
Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「午後は風と暑さでコースコンディションがより厳しくなっていた。何人かのライダーは凄く速かったけど、コース状態は悪化していたんだ。でも全体として僕らは満足している。Q2へ進むのも簡単じゃないんだ」
「(スプリントレースで表彰台を争うと期待するのは)先走りすぎだ。どんな結果を期待していいのか、僕も分からない」
「ともかく、まずは予選だ。そしてレースではオーバーテイクしていくしかない」
「僕にとっては久しぶりのレースだから、オーバーテイクにしてもどう対処していくかの問題がある。まあ、その時が来たらなんとかしていくよ」
またペドロサはマシン開発のためのデータ収集という観点からは、他のライダー達と走ること自体が有益だと語った。
「他のライダーについていっているときと、そうではない時の違いについて学べるのは本当に役に立つ」
「テストでは、誰かの後ろを走ることができなくて『これは今よりも良い、でも誰かの後ろを走っている時は分からない』と言うことになるんだ」
「そこで『誰かの後ろを走っている状態で確認する必要がある』とか、『ある瞬間には良いかもしれない』とかそういう事を言うことになる。より大きな視野を持つためにも、経験がより必要という話だ」
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