バイク2台炎上で赤旗……ペドロサ「無事だったのは幸運。転倒の理由は分からない」
ワイルドカードでMotoGP第10戦スティリアGPに参戦したKTMのダニ・ペドロサは、マシンが炎上した激しいクラッシュで負傷しなかったのはとても幸運だったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
KTMのテストライダーを務めるダニ・ペドロサは、MotoGP第10戦スティリアGPにワイルドカード参戦したが、レース3周目に転倒。この事故でバイクが炎上し、レースが中断される事態となったが、ペドロサは無傷で済んだのは非常に幸運だったと語った。
ペドロサは、レッドブルリンクで行なわれたレースの3周目にターン3で転倒し、彼のバイクはレーシングライン上に取り残された。後方を走っていたロレンソ・サヴァドーリ(アプリリア)は、ペドロサのマシンを視認できないままコーナーを立ち上がり、バイクに衝突。サヴァドーリはバイクから投げ出され、2台のバイクは炎に包まれた。
この事故によりレースは長時間に渡って赤旗中断。サヴァドーリは足首を骨折し、次戦オーストリアGP欠場を余儀なくされた。
一方のペドロサは幸い大きな怪我はなく、レース再開後はセカンドバイクで走行。2018年限りで現役を引退して以来、初のレースで10位フィニッシュを果たした。
ペドロサは、自分がなぜ転倒したのか説明に窮しており、これまでそんな状況に陥ったことはないと語った。
「最初のレース(赤旗前)は、なぜ転倒したのかわからず、荒れたスタートになってしまった」
そうペドロサは振り返った。
「あれは3周目だったと思うが、イン側のホワイトラインに触れてしまったのか、あるいはタイヤの右側が冷えすぎていたのかもしれない。気温が低かった中で、僕はフロントにハードタイヤを使っていた」
「理由は分からない。僕は最大までバイクを倒してコーナーに進入して、それからバイクを起こそうとしたが、それができなかったんだ」
「コースの真ん中でスピンしてしまい、不運にもサヴァドーリが僕のバイクにぶつかって怪我をしてしまったので、彼には申し訳ないことをした。でも僕はとてもラッキーだった。このような状況は僕のキャリアの中では初めてのことだった。他のバイクが通っていくのを見て、ちょっとしたショックを受けた」
Crash at turn 2
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
これで、レッドブルリンクで開催されたMotoGPのレースは、3戦連続で重大なインシデントによる赤旗が掲示されたことになる。多くのライダーたちはレース前から安全性に対して懸念を示しており、改めてサーキットの安全性に疑問が投げかけられた形となる。
一方で、今回の事故はどこでも起こりうる性質のインシデントだったと、ライダーたちは考えている。
ペトロナス・ヤマハSRTのカル・クラッチローは「このサーキットで起こる異常な事故だったとは思わない。どのサーキットでも起こりうることだった」と語った。
「彼らは幸運だった。ロレンソは足首を痛めているが、すぐに戻ってくるだろう」
また、ドゥカティのジャック・ミラーは次のように付け加えた。
「今回の赤旗は(以前の赤旗と)ちょっと違っている。みんなが接近した状態の時、1台のバイクがクラッシュして、他のバイクがそれにぶつかるのはどのコースでも起こりうることだ」
「だから、今日の赤旗はサーキットのせいではないと思う」
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