天候に振り回されるMotoGPオーストラリアGP、開催時期変更は無い? F1開催も影響
MotoGPオーストラリアGPは開催時期変更についての話題が度々取り沙汰されるが、主催者側としては現在のシーズン後半開催を維持する方針で変わらないという。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPオーストラリアGPは、開催時期を変更すべきではないかという議論が度々浮上している。しかし、主催者側はシーズン後半の開催から変更するつもりはない様子だ。
フィリップアイランドで開催されているオーストラリアGPは、シーズン後半の9~10月にかけての開催が定番となっている。
しかし同地でのレース開催においては、度々天候不順の問題に悩まされてきた。天候だけではなく、この時期の低い気温なども不評で、ライダーからは開催時期の変更を求める声が何年も上がってきた。
3年ぶりの開催となった2022年大会も、天候の急変に見舞われている。走行開始前の木曜日には雨でトラックが浸水してしまっていたのだ。なんとか天候が回復しセッションには間に合ったものの、気温は低いままだった。
2019年にはMotoGPを運営するドルナから、開催時期を3~4月など序盤戦に変更に関するアイデアを検討するように求められていた。オーストラリアGPのプロモーター(AGPC)がコンセプトを評価したものの、彼らは現在の9~10月の開催を変えるつもりはないようだ。
そこにはAGPCが共に主催するF1オーストラリアGPの開催契約を2035年まで延長したことも関係している。AGPCはF1オーストラリアGPの契約の一環として、『シーズン序盤の3レースのうちのひとつ』になるように定めており、その内5戦は開幕戦となる条件が定めされているのだ。
さらにMotoGP側のカレンダーについても、AGPCは来季こそカタールが開幕戦から外れているものの、2024年からは開幕戦に復帰してくると考えている。そして現在のフライアウェイ戦のカレンダーが適切に機能していると考えているのだ。
AGPCのアンドリュー・ウェスタコットCEOはmotorsport.comの取材に次のように答えた。
「MotoGPは開幕戦をカタールに据えており、1月や2月は開催時期ではない」
「我々はF1をシーズン初めに開催しているし、組織として息をつくスペースが必要なんだ。そして、サプライヤーやインフラなどについても考えなくてはならない」
「だから、MotoGPはこの枠が適切だし、快適に使用できる時期なんだ。ドルナとしてもそのはずだ」
そしてウェスタコットCEOはフィリップアイランドの天候はたとえ3月や4月開催に移したとしても、不安定さは変わらず、降水確率も変わらないと主張している。
「仮に3月や4月に開催しようとも、天候は10月と何ら変わりないんだ」
「フィリップアイランドの天気は1週間のうちに何度も変わる。もっともあなた方は10月最終週が、9月最初の週よりも良いと賭けるかもしれないがね」
「だが私はこの枠での開催は、シーズンの締めくくりに向けて伝統的なものになっていると考えている。フライアウェイ戦があり、マレーシア、そしてバレンシアへと戻っていく。これは上手く機能しているよ」
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