PP獲得し躍進エスパルガロ弟、チームマネージャーの言葉で発奮「ハッキリ言ってくれる、それが良い」
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロはイギリスGPで過去最高の結果を残したが、チームマネージャーのアルベルト・プーチとのやりとりが重要なものだったと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
シルバーストン・サーキットで行なわれたMotoGP第12戦イギリスGP。このグランプリではレプソル・ホンダのポル・エスパルガロが好調で、ホンダでの初ポールポジションを獲得。決勝ではホンダでの自己ベストリザルトとなる5位を獲得した。
KTMから移籍して以来苦しい戦いが続いてきたエスパルガロにとっては、これまでの鬱憤を晴らすかのようなレースだった。そして、彼のこの好転にはチームマネージャーの復帰が大きな役割を果たしている。
現在HRCでチームマネージャーを務めているアルベルト・プーチは、元ライダーということもあって、日本人エンジニアとライダーの間を取り持つ存在となってきた。しかし彼は体調の問題によって、レース現場から離れることもあった。
イギリスGPではそのプーチが現場に復帰。エスパルガロはグランプリ開始前の木曜日に、彼から激励の言葉を貰ったことで、モチベーションが上がったと認めている。
以前、フランスGPで3戦ぶりに現場へプーチが戻った際に、エスパルガロは「彼がレース現場にいることは、僕にとって非常に重要だ」と語っていた。
そしてイギリスGPでは、エスパルガロは「木曜日に彼に一喝されたことで、とてもモチベーションが上がった」と語った。
予選後の取材で彼はプーチによる“励まし”がどういったものなのかを、詳しく説明した。
「色々とハッキリさせておきたいんだけど、ここに来る前は、アルベルト・プーチという男はとても、とてもタフな男だと僕でさえ思っていた。いや、確かに彼はタフな男なんだけど、同時に彼はとても建設的なんだ」
「アルベルトは上手くいっていないと、それを相手に理解させるようにするけど、自信を失わすような言い方ではなく、相手に反芻させ、考えさせ、さらにモチベーションを出させるんだ」
エスパルガロはイギリスGPでのポールポジション獲得にも、プーチとの会話が助けになったと語っている。
「木曜日のミーティングでは気を落とすこともなく、とてもモチベーションが上がった。馬鹿げていて妙に思えるかもしれないけど、プレッシャーも大きいMotoGPにおいては物事の言い方、表現の仕方はとても重要なものだ」
「アルベルトは考えられているよりも機微に聡くて、ライダーであったことからも物事をどう伝えるかについてはよく知っているんだ」
「警告でも、叱責でもない。彼は彼の視点で僕に語ってくれていて、僕も価値あるものだと思った。彼は要求も多いけど、そう思ったんだ」
「上手くいってないとき、ハッキリと言われるほうが良い。そういったときに、いかにお前は凄いかを言われるのは好きじゃないんだ」
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