大苦戦エスパルガロ弟、“ほぼビリ”に「恥ずかしい結果……」連戦で懸案リヤグリップ改善目指す
MotoGPスティリアGPを16位で終えたレプソル・ホンダのポル・エスパルガロは、こうした後方でレースを終えることは「恥ずかしい」と語った。
Pol Espargaro, Repsol Honda Team
Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロは、MotoGP第10戦スティリアGPを予選15番手からスタートすると、ポイント圏外の16位でフィニッシュ。不甲斐ない結果に彼は「恥ずかしい」と語った。
エスパルガロはKTM時代の昨シーズン、同じレッドブルリンクで行なわれたスティリアGPで、ポールポジションを獲得。決勝レースでは3位表彰台も獲得しているだけに、16位という現状への悔しさも大きい様子だ。
「まず最初に、戦略を変えることだろうね。僕らは破れかぶれになっていたから……」
ホンダでより良い結果を得るためには、どうすればよいかと訊かれたエスパルガロは、そう語った。
「予選Q1では破れかぶれになっていたんだ。それでミディアムタイヤを使ってしまった。つまりそれは、赤旗中断が発生した場合の予備のタイヤがなくなることを意味していた」
「だから赤旗になった時、僕は他のライダーのように交換する(新品の)タイヤを持っていなかったんだ」
「だから僕はリヤに5周使ったタイヤを履いてスタートしていた」
「多くのライダーが再開後のレースではグリップについて不満を言っていたよね。想像できると思うけど、その状況で既に5周走っていたタイヤでスタートしていたら、完全にダメなんだ」
Pol Espargaro, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「なんとか完走することはできた。このコースが僕には凄く相性が良いと分かっているのに、こんな後ろを走らなければならないのは、恥ずかしいことだった」
「僕はここで速く走ることができるし、去年はポールポジションスタートから勝利も狙えていた。(今回は)恥ずかしかったよ」
なおエスパルガロは現在の主な問題について、以前と同じようにリヤグリップの欠如だと語っている。この問題によってリヤブレーキを普通に使うことができず、“利き手と反対の手で文字を書く”ような走りを強いられていると、彼は語る。
「リヤグリップがこのバイクの問題なんだ」
「(開幕戦の)カタールからこんな感じだけど、マシンに変更を加えなければ同じ問題が続くだろう」
「以前の他のバイクでは、フロントブレーキへの負荷を避けるためにもリヤブレーキを多く使って、コーナー中盤での減速やコーナリングでそれが役立っていたことを覚えている」
「問題はリヤグリップが無いと、リヤブレーキを使えないということだ」
「そのせいでリヤブレーキには硬いバネが付いているだけになってしまう。リヤブレーキ無しというのは、まるで左手で文字を書いているようなんだ」
「僕らにはグリップが足りない。それに尽きるよ。他のマシンのようにリヤグリップを得ることができれば、もっとコーナリングも速くなるだろうし、加速も良くなる。フロントに苦戦しなくなるだろうから、予選も良くなるだろうね」
「だから全てに苦しんでいるんだ。リヤグリップは今の時代のMotoGPにおける重要な部分で、それが無ければ死んだも同然だ」
今週末には再びレッドブルリンクでのレースが行なわれるが、エスパルガロはスティリアGPから改善するために、集中して取り組み続けたいとチームのプレスリリースに語っている。
「2回目の(レッドブルリンクでの)週末に向け、改善することが必要だ。前回は本当に厳しいレースだったから、僕らは状況を改善するために何か新しいことをする必要がある」
「この(レプソルの)色を纏っているときに起こるべきモノではないんだ。リヤグリップを改善することができれば、戦いながら前進できると思う。今重要なことは、集中して取り組み続けることだ」
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