ポル・エスパルガロ、MotoGPで”ひとまず”最後のレース終える「終わりの始まりを感じた」来季はKTMテストライダーに
2023年限りで一端MotoGPのレギュラーシートから外れることになったポル・エスパルガロは、最終戦バレンシアGPでは「終わりの始まり」を感じたと語っている。
ポル・エスパルガロは2024年からはKTMのテストライダーとなり、2023年限りでMotoGPのレギュラー参戦を一旦終了する。彼は最終戦バレンシアGPでは「終わりの始まり」を感じたと振り返った。
エスパルガロは2013年にMoto2で王者となり、翌年にはテック3・ヤマハからMotoGPクラスへと昇格。以降はKTM、ホンダと渡り歩き、2023年はKTM陣営となった古巣テック3・GASGASに戻ってきた。
しかし今季、エスパルガロは開幕戦でのクラッシュによって脊椎と顎を骨折する大怪我を負ってしまい、8月のイギリスGPまで長期欠場を余儀なくされた。復帰以降も怪我の影響は色濃く残り、最終戦までで計15ポイント獲得が精一杯だった。
11月末には、彼にとってひとまずレギュラー参戦でのMotoGPラストレースであるバレンシアGPが行なわれた。エスパルガロは、このレースでは感情のコントロールが難しかったと認め、キャリアにおける“章”のひとつが終わったように感じたと語った。
「本当に色々な感情が込み上げていた。特にスタートで周りのライダーを見た時、その緊張感やナーバスな雰囲気は時にはイヤになることもあったけど、そこから長い間離れていると、とても恋しくなる」
「渦巻く感情をコントロールするのがとても難しかった」
「終わりの始まりなんだ。今日、僕の人生のひとつのチャプターが終わったように感じている」
「今後もレースをしても、なにか違うモノになるだろう。もちろん競争力を発揮しようと頑張るだろうし、まだクラッシュの影響が残っているからから、立ち直るためにも努力していくつもりだ」
「将来的にはダニ(ペドロサ/KTMテストライダー)がしていたようにいいレースをして、競争力を発揮できるようになればいいと思っているんだ」
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
Pol Espargaro, Tech3 GASGAS Factory Racing
エスパルガロによると、開幕戦の大クラッシュと負傷の影響が筋肉に多く残っており、回復には1年以上掛かる可能性もあるという。
2024年にテストライダーを務める選択が、最善のモノだったのかとエスパルガロに尋ねると、彼は「それは分からない。でも僕は確実に時間が必要なんだ」と答えた。
「まだそんなに回復していない筋肉を、回復させようと思ったんだ」
「医師からは(治療に)3ヵ月か1年半かかるかもと言われている。それに神経がいつ100%回復するかも分からない。筋肉にはまだ40%ほどの力しか無い部分があるのも確かなんだ」
「バイクに乗っている時はそこまで気にならないんだけど、スプリントレースのあとの長いレースになると、すぐに体がギブアップしてしまう」
「特に左コーナーが厳しいんだ。12~13周するとそう感じる。かなり大きな問題だから、この冬は時間が必要だろうね」
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