大の大人も喜色満面！　ポル・エスパルガロ、“自分の”RC213Vとサプライズ対面

　2021年のMotoGP開幕までおよそ3ヵ月。新たなシーズンはライダーの入れ替わりも多く発生するが、中でも注目を集めているのが、KTMからレプソル・ホンダへと移籍するポル・エスパルガロだ。

　KTM勢は2020年シーズンに大きく躍進し計3勝をマークするなど、一気に存在感を増加。エスパルガロ自身は優勝こそ手が届かなかったものの、表彰台を5回獲得し、ランキング5位に入る活躍を見せた。

　そのエスパルガロは2020年シーズンが実質的に始まる前の7月に、同年限りでKTMを離れ、アレックス・マルケスの後任としてレプソル・ホンダへ移籍することが決定。2020年こそ怪我で長期離脱を強いられたが、絶対的な王者として君臨してきたマルク・マルケスとコンビを組むことになっている。

　彼がマルク・マルケスにどこまで対抗できるのか、そしてグリッド上でも特に難しいバイクだと捉えられているホンダ・RC213Vへの適応はどうなのか……エスパルガロの移籍には多くの注目が寄せられることになった。

　そして迎えた2021年、ホンダは新たにチームへ加入するエスパルガロに対し、新年を祝うためにあるサプライズを用意していた。

　エスパルガロが自宅から愛犬と散歩に出かけた後、ホンダは庭にパーソナルナンバーの“44”が付けられたRC213Vを搬入。何も知らずに帰ってきたエスパルガロは、自宅に鎮座するバイクを確認し、ベールを剥がすと、初めてバイクを手に入れた時のように喜びを露にした。

「このナンバーのバイクを見るために、本当にハードに取り組んできた。素晴らしいよ」と、エスパルガロは後に語った。

「このカラーリングのバイクはいつだって、倒すべき相手だった。僕らの目標であり、目的でもあった。このカラーのウェアを着て、隣にこの色のバイクがあるこの瞬間を何度も夢見てきた。この瞬間のことはずっと忘れないと思う」

　エスパルガロは2月19〜21日に予定されているセパンテストで、初めてRC213Vを走らせることになる。

ポル・エスパルガロ、“マイ”RC213Vと初対面

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