開幕戦で大怪我負ったポル・エスパルガロ、ICU脱し活力見せる。ただし“復帰時期未定”の見解は変わらず
MotoGP開幕戦ポルトガルGPでクラッシュして負傷欠場中のポル・エスパルガロは、現在集中治療室から退室し、多少歩けるまでに回復しているとチームが明かした。
写真:: GasGas Factory Racing
2023年のMotoGP開幕戦ポルトガルGPで、ポル・エスパルガロ(GASGAS)は初日に激しいクラッシュを喫して負傷。少なくともレースは第3戦まで欠場が見込まれている。
彼はこのクラッシュで肺挫傷や脊椎・顎の骨折とかなりの怪我を負ってしまった。幸い神経系へのダメージは見られなかったが、それでも顎の骨の手術などは必要となった。
そして彼は現在は集中治療室(ICU)からは脱しており、わずかながら立ち上がることもできた状態にあるとチーム側が明らかにした。
「良いニュースがあるよ。ポルは過去数日ICUから出られずに少し落ち込んでいたが、活力を見せて復帰の意思を見せているんだ」
チーム代表のエルベ・ポンシャラルはそう語った。
「彼にとっても、今はとても辛いに違いない。良い知らせというのは彼がICUを出て一般病室へ移ったことであり、起き上がって数歩歩いたことだ」
「我々チームのみんなには、『できるだけ早く戻れるよう、できることは何でもやっていくつもりだ』と心を込めたメッセージを送ってくれてもいるんだ」
「彼は代役にジョナス・フォルガーが選ばれたことにも嬉しそうだった。フォルガーのことを好ましく思っていてくれたし、最高のチャンスだと思ってくれているんだ」
「彼がどのくらい離脱するかについては話しづらい。そもそもライダーという人種は我々を驚かせてくるからね」
「しばらく時間がかかるのは確かだろう。ただ私は今の予想よりも早く彼が戻ってきて、ドクターも驚かされるはずだと思っている」
またポンシャラルはエスパルガロにとって復帰に向けて最大のポイントは、脊椎骨折からの回復だろうと語った。
「顎に彼はひどい骨折を負っていた」
「手術を受けたため、辛いことだが話す事ができないし、食事もストローでとらなくてはならない」
「だがそれは本当に深刻なモノではなく、痛みも過ぎ去って行く。ずっと続くわけではない」
「主な問題は背中だ。みんなを納得させるためにも、動きを取り戻し、歩き、走り回り、MotoGPマシンに乗れるようになることを我々も願っている」
「だが脊椎というのは回復に時間が必要になる。彼は今コルセットを着用していて、動けないんだ。そこはこの怪我の最悪な部分のひとつだろう」
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