「ホンダが何を考えているか分からない」苦戦も反応乏しくエスパルガロ困惑
ポル・エスパルガロはホンダ陣営が苦戦している状況にもかかわらず、ホンダ側からの反応が乏しいことを問題視している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2022年シーズンはサマーブレイクが終了し後半戦が開始されたが、ホンダは依然として苦戦している。レプソル・ホンダのポル・エスパルガロは、そうした状況の中でホンダの考えが分からないことを問題視している。
ホンダはマルク・マルケスが怪我で不在となってきたこの数年、苦しい戦いが続いていた。そして2022年シーズンに向けてはリヤグリップの問題を解決するための抜本的な改革を施したマシンを投入し、プレシーズンテストでは好調を示し、エスパルガロも好評価を与えていた。
しかし開幕戦カタールGPでエスパルガロは3位を獲得したものの、以後はトップ5に近づくことができず、グリップの問題も続いている。ホンダ陣営としてはサテライトチームのライダーも苦戦しており、今シーズンは非常に存在感が薄くなっている。
サマーブレイク前にはホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチが、ホンダが苦境から脱するためには”考え方を変える必要がある”と語っていた。
そしてサマーブレイク明けのイギリスGPでもホンダは苦戦。エスパルガロも14位に留まっている。彼は来シーズンテック3への移籍がすでに決定済みと言われているが、ホンダの現状に関しては現時点で日本のファクトリーから十分なサポートを受けられていないと感じていると語っている。
「僕が気になるのはホンダが何も言わないことで、反応が無いんだ」と、エスパルガロは言う。
「ホンダがすごく心配しているようには見えない。どう考えたら良いのか分からないよ」
「最悪なのはこうしたメーカーが、力を発揮していないことだ」
「5年前には日本メーカーがだんだんと苦戦して、イタリアブランドが飛躍するなんて考えられなかった」
「予見できないモノだったよ」
「問題はホンダが何を考えているか僕には分からないことだ。ここで起きていることが、日本に伝わっているのか分からない」
「一見してそう思えないのは、バイクを改善するために必要なマテリアルを得られていないからだ」
ただ代役出場中のステファン・ブラドルは、マルケスの欠場による自身のレース参加がHRCのテストプログラムに影響を与えている可能性を指摘している。そして、先週行なわれた鈴鹿8時間耐久ロードレースに対するホンダの注力もMotoGP側にとって助けにならないモノだと語った。
ブラドルはレースがテストプログラムへ問題を起こしているかと訊かれると「ああ、確かに問題だ」と答えた。
「日本でのテストがより多くなっている。そして当然、彼らは鈴鹿8耐への準備も同様に行なう必要がある。最終的にはホンダがレースに勝って良かったと思うよ」
「それで、今はまたMotoGPへのキャパシティが増えたのかもしれない。それなら良いんだけどね」
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