MotoGPカタール、F1開催の影響はある? ライダーから路面心配の声もサーキット側「変化はない」と自信
MotoGPは2022年シーズン開幕戦カタールGPの開催を、3月6日に控えている。昨年からF1も開催されることになったロサイル・インターナショナル・サーキットに対してはライダーから路面コンディションに不安の声もあったが、サーキット側は路面に問題はないと主張している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2004年にMotoGPの開催地に加わり、2007年からはシーズン開幕戦としておなじみとなっているカタールGP。2022年シーズンも3月6日に開幕戦としての開催が予定されている。
しかし今シーズンのMotoGP開催に向けては、ライダー側からある懸念も持たれてきた。それは昨年同地でF1が初開催されたことによる路面への影響だ。MotoGPライダーは、F1とMotoGPを両方開催するサーキットについては、これまでも路面コンディションが悪化すると不満を示してきたため、理解できる懸念だと言えよう。
昨年、ロサイルでのF1開催が決まったあと、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は「悪いニュースだ」と率直に語っていた。
「カタールは大好きなサーキットなんだ。でも、F1がグリップや何もかもを破壊してしまうだろう。観戦する人たちにとっては嬉しいだろうね。MotoGPとF1を両方見ることができるのは、素晴らしいことだろうから」
「このトラックは今は路面がとてもフラットで凄く良い。彼らがこの路面を壊しすぎないことを願っているよ」
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)や、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(RNFヤマハ)も路面コンディションを心配していて、ドヴィツィオーゾは「残念だ。F1はこのトラックにバンプを作って、僕らにとってコースを台無しにしてしまうだろう」と語っている。
「彼らはコーナーを高速で走っていくけど、僕たちライダーにとってみれば、20台のマシンが同じラインを駆け抜けていくのは良くないことなんだ。だけど、多くのレースをしようと思えば、カタールで開催するのも仕方のないことだろう」
昨年11月には予定通りF1カタールGPが開催された。MotoGPはF1開催後、ロサイル・インターナショナル・サーキットでレースすることになるが、サーキット側はライダーが懸念を示していた路面コンディションに関して状態に変化はないと語っている。
カタールGPで火花を散らすマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「サーキットのアスファルトは2004年から変更されていないが、非常に高品質なモノだ。調査を行なっているが、原則的に大きな変化はない」
ロサイル・インターナショナル・サーキットのディレクターであるホアン・バケロはそう語り、更に施設の更新とともに路面の再舗装も予定されていると明かした。
「アスファルトの再舗装は政府の承認待ちとなっている施設改修プロジェクトと共に計画が立てられている」
なおF1カタールGPでは4台のマシンが左フロントタイヤをパンクさせている。タイヤを供給するピレリは過度な縁石の使用によるダメージが原因だと結論づけていたが、サーキットによるとアスファルトと同様に縁石に関しても更新を予定しているという。
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