『Mapping8』はタイトル争いへのオーダーじゃない? ディ・ジャンアントニオ「”今だ抜け!”というリマインドだった」
MotoGPカタールGPで優勝したファビオ・ディ・ジャンアントニオは、レース終盤に『Mapping8』という通達を受けたが、これはタイトル争いに対するオーダーではなかったという。
MotoGP第19戦カタールGPの決勝レースで勝利したグレシーニのファビオ・ディ・ジャンアントニオは、レース中にチームから伝えられた『Mapping8』というメッセージはタイトル争いに対するオーダーではなかったと説明した。
ディ・ジャンアントニオはカタールGP決勝をスタートからリードしていたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)をレースを通じて追いかけ、残り4周でオーバーテイク。バニャイヤの反撃が失敗しオーバーランを喫したことで勝負が決し、ディ・ジャンアントニオはキャリア初優勝を収めた。
マルク・マルケスのグレシーニ加入によってシートを失い、現時点では来季の去就が未定となっているディ・ジャンアントニオにとっては、少しでもアピールにつながる重要な結果となったと言えるだろう。
ただ決勝レースでは気になる点も見られた。ディ・ジャンアントニオがバニャイヤを追い抜きにかかる前に、『Mapping8』というメッセージがディ・ジャンアントニオに送られたのだ。
送られたメッセージが『Mapping8』だったことは、”タイトル争い中のバニャイヤを追い抜くな”というオーダーの様にも受け取られた。なぜなら2017年にドゥカティはタイトルを争っているアンドレア・ドヴィツィオーゾを援護するため、チームメイトのホルヘ・ロレンソに前を譲るよう意味する『Mapping8』というメッセージを送っていた前例があったからだ。
しかし実際には今回のメッセージはそういった意図のオーダーではなかったという。ディ・ジャンアントニオはこのメッセージが、事前に決められた”仕掛け時”を教えるためのものだったと説明している。
「正直、ペッコ(バニャイヤの愛称)は今週末苦戦していたから彼がこのタイミングで前にくるとは思っていなかったんだ」
ディ・ジャンアントニオはMotoGP.comにそう語った。
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
Fabio Di Giannantonio, Gresini Racing
「だから前にいるのは他の誰かかとも思ったけど、ペッコだった。少し注意しなくちゃいけなかったのは確かだった。それにチャンピオンシップ争いをしている彼から多少ポイントを奪ってしまうのには悪いなとも思ったよ」
「それで、僕たちとしては残り4、5周くらいで追い抜くことを計画していたんだ。Mapping8も、『おい、今だぞ!』というメッセージに過ぎなかった」
「良い通知だったよ。ピットボードが数多く出ていたせいで自分のモノが見れなかったんだ」
「そのせいで後何周くらいか分かっていなかった。最終的にはMapping8で確認して、ピットボードを探して残り4周だと分かったんだ。それで『おっと、今仕掛けなきゃ』という感じだった。できるだけクリーンに仕掛けようとしていたけど、上手くできたよ」
先述の通り、ディ・ジャンアントニオは来シーズンの去就が未定だ。これでもMotoGPに自分の居場所がないという事実に、彼は「言葉もない」と語っている。
「この話については、言葉もないよ。結局のところ、僕はそのタイミング通りに物事をこなしていると思う」
「僕はまだMotoGP2年目だ。他のライダーを見ても世界で最高のチャンピオンシップだし、世界最高レベルのバイクを走らせているんだ」
「だから上手くいくまでは時間がかかるものだ。ついに僕はそれをやり遂げたけど、遅かったりはしないと思う。だから今苦しい状況だとしても、好転できることを願っているよ」
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