「彼らは無敵のようだ」3冠目前のスズキ、その強さにクアルタラロ脱帽
ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、第13戦ヨーロッパGPでワンツーフィニッシュを記録したスズキのジョアン・ミルとアレックス・リンスのふたりについて、“無敵”のようだと評した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年のMotoGPは残すところ2戦。いよいよタイトル争いの趨勢も固まってくる時期だが、今年はスズキが非常に安定した速さを発揮し、ライダー・コンストラクター・チームの3冠達成に近づいている。
先週末行なわれたMotoGP第13戦ヨーロッパGPでは、スズキのジョアン・ミルが初優勝を挙げ、チームメイトのアレックス・リンスは2位表彰台を獲得。スズキにとっては1982年以来実に38年ぶりのワンツーフィニッシュを記録した。
ミルはこの勝利で14位に終わったランキング2番手のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とのギャップを37ポイントにまで拡大。タイトルを大きく手元へ引き寄せた。
スズキが直近5戦で4度ダブル表彰台と、我が世の春といった好成績を残していることを考えると、ミルがスズキに20年ぶりのタイトルを持ち帰る可能性は非常に高く思える。
実際、ライバルたるクアルタラロも今のスズキ勢を倒すことは不可能のように思えると語っているほどだ。
「まずライダー、そして次にバイクだ。そもそも、ライダーふたりが本当に速いんだ」
ヤマハとスズキの間にあるギャップは見た目ほど大きいのかと訊かれたクアルタラロは、そう答えた。
ヨーロッパGPで最上位のヤマハ勢であるフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、ミルから17秒差の11位だった。
「でも僕にとっても、ヤマハにとっても本当に不規則なシーズンで、タフな時期になっているように見える」
「彼らが常にトップにいるようだけど、特に僕らが11位や13位、14位でフィニッシュしていることを考えると、彼らはとても大きなステップを踏んでいるように思える」
「だから、なんと言っていいかわからないけど、彼らは両方とも本当に無敵なように見えるよ」
クアルタラロはヤマハが一貫性を欠いていることを悔やむと同時に、2021年シーズンにスズキを捉えるためには“馬鹿げたミス”をなくす必要があると強調した。
「まず(レギュレーションによって)何も(エンジンは)改善ができないから、僕らはみんな同じベースを維持する必要がある」
「だけどどこを改善できるかを考えなくちゃいけない。彼らはダブル表彰台、ダブル表彰台、そしてダブル表彰台と毎回上手く改善してくるからだ。反対に僕らは、例えばフランコが勝っているし僕も勝っているけど、ダブル表彰台を獲得できるかはわからないほどに不規則なんだ」
「そしてスズキは2台のバイクしか走らせていない。でも彼らは毎回のようにダブル表彰台を獲得している」
「何を改善しなくちゃいけないのか、それを話し合う必要がある。来年より良い仕事にするために、いくつかの問題についてはかなり明確な考えが僕にはあるよ」
「だけど本当に簡単なことじゃない。でも馬鹿なミスを防ぐことができれば、素晴らしいだろうね」
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