クアルタラロ、ヤマハの進まぬ開発を嘆く「プレシーズンから同じシャシーとスイングアームなんだ」V4エンジンが命綱?
MotoGPハンガリーGPを6番手からスタートし、10位でフィニッシュしたヤマハのファビオ・クアルタラロは、チームの開発スピードの遅さに苛立ちを見せた。
ヤマハのファビオ・クアルタラロにとって、MotoGPハンガリーGPはまたもや残念な週末となり、解決策を見出すことができない厳しい現状を受けてチームの開発スピードの遅さに批判を展開した。
クアルタラロは予選でバイクのパフォーマンスをフルに引き出して6番グリッドを獲得。しかし決勝ではオープニングラップで3ポジションを失った後、レースの半分以上に及ぶ14ラップに渡って12番手を走行。10番手争いから抜け出せず、10位でレースを終えた。
「ここにいる毎日、なぜニュースがないのか、なぜアイデアがないのかと疑問に思う。それが最も重要なことだから」
レース後、クアルタラロはそう嘆いた。
「セパンテスト(プレシーズンテスト)以来、同じシャシーとスイングアームを使用している。問題解決のための何かを考案しなければならない。グリップ面で大きく後れを取っており、解決策が見つからないからだ。現在、非常に困難な状況だ」
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Foto de: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
さらにクアルタラロは「今回のポディウムにはドゥカティ、アプリア、KTMが並んでいる」と指摘し、誰が最後尾にいるかは明確だ」と述べた。ハンガリーGPでは、ホンダのルカ・マリーニが5位となったこともあって、ヤマハが最後尾だと主張したのだ。
クアルタラロは、自分や自分側のピットのモチベーション低下を否定するが、ヤマハ内では「同じダイナミズムが見えない」と、積極性の欠如を嘆いた。
「僕たちは進歩しておらず、僕の問題に対する解決策も見つかっていない。これは全員にとって非常に困難な状況だ。しかし何より、答えがないことが複雑だ」とクアルタラロは続けた。
「どこで負けているかは明確にわかる。僕が何もできない領域で負けているんだ。(ドゥカティのフランチェスコ)バニャイヤの後ろにいて、彼のブレーキの仕方を観察し、追いついても、すべてのコーナーで負けるんだ」
「トラクションを見れば、単純に不足していることがわかる。厳しい状況だ。ペッコ(バニャイヤ)と戦うために必死にプッシュしたけど、差は常に同じで、本当に速く走れなかった。彼はブレーキで強かったが、加速では僕たちが遅すぎた」
クアルタラロは、開発中のV4エンジンのプロジェクトを命綱のように考えており、ヤマハはそれに完全に集中するべきだと語った。
「もし彼らが何かに集中するなら、それはただひとつだけにしてほしい。ひとつを上手くやるだけでも難しいのに、ふたつのことを同時に始めるというのは確実に失敗するルートだと思うね。だから、V4に完全に集中してほしい。なぜなら、僕たちには新しいものが何も来ていないからだ」
ハンガリーGPでは、ヤマハがジャック・ミラーとの契約を更新し、プラマック残留が決定的になったと報じられた。クアルタラロはそれを歓迎しており、V4プロジェクトにプラスに働くはずだと語った。
「ジャックを残留させるのは素晴らしいことだと思う。彼はV4に豊富な経験を持っているからね」
「僕はV4(エンジンの)バイクに載ったことがない。アレックス(リンス)は怪我をする前に半シーズン、ホンダに載っていた。だから、V4の経験がある人を残す必要があると思う」
なお、ヤマハは第16戦サンマリノGPにワイルドカード参戦するアウグスト・フェルナンデスが、V4エンジンを載せたプロトタイプの新型M1でレースに参戦することを目指していると認めている。さらにサンマリノGP後に行なわれる公式テストでは、クアルタラロをはじめとしたレギュラーライダーがV4マシンをテストできる可能性がある。
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