クアルタラロ、Moto3で大クラッシュのデュパスキエに“エールを贈る”PP「良いニュースが届いてほしい」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPイタリアGP予選でポールポジションを獲得したラップを「これまでで最高のラップ」だったとして、予選中の事故により救急搬送されたMoto3ライダー、ジェイソン・デュパスキエの回復を願って、この結果を捧げると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第6戦イタリアGPのMotoGPクラス予選でポールポジションを獲得したのは、ヤマハのファビオ・クアルタラロだった。クアルタラロはレコードラップを更新する1分45秒187という好タイムを叩き出して4戦連続のポールポジションを手中に収めたが、その直前にはMoto3クラスの予選で大きな事故が起こっていた。
Moto3クラス予選のセッション終盤には、19歳のスイス人ライダーであるジェイソン・デュパスキエが激しく転倒。コース上で倒れたまま動くことができなかったデュパスキエはヘリコプターでフィレンツェにある病院に搬送され、現在は「非常に深刻な状態」にあると伝えられている。
この事故によりMotoGPクラスのFP4、そして予選がディレイされることとなったが、クアルタラロもFP4に向けて集中力を保つ事は簡単ではなかったようだ。彼は予選後、デュパスキエの回復を願って、このポールポジションを彼に捧げたいと語った。
「僕は午前(FP3)に1分45秒6というタイムを記録していて、ペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)はそれよりもコンマ2秒速かった。だから僕は『ワオ、予選では44秒台に近付くぞ』と思った」
そうクアルタラロは語った。
「実は最初にコースに出た時、1周目にミスをしてしまった。ここでは、タイヤが僕たちのバイクにうまくマッチするのは1周目だけだと思っていた」
「でもこれまでで最高のラップのひとつを刻むことができた。これをジェイソンに捧げたい。良いニュースが届いてほしい」
クアルタラロに次ぐ予選2番手タイムを記録したバニャイヤは、走行初日に「少なくとも7〜8人のライダーが優勝争いに絡むだろう」と予想していた。クアルタラロ自身も決勝は混沌としたものになると予想いているが、ヤマハが今回からフロントにホールショットデバイスを導入したことにより、ヤマハは序盤から戦いに加われるだろうと語った。
「確かにかなり多くのライダーが良いペースで走れそうだ」とクアルタラロ。
「でもペッコ、ヨハン(ザルコ/プラマック)、リンス(アレックス・リンス/スズキ)、僕は特にペースが良いし、このフロントデバイスにも満足している」
「FP1の最初の頃は使いこなすのに少し苦労していたし、最初のブレーキングでは超スロー走行しているような感じで少し違和感があった」
「でも予選ではとても良いスタートを切ることができたし、徐々に自信もついてきている。だから明日のスタートも良い形で切りたいと思う」
「コンディションは変わっていくだろう。ここはMoto2のレースの後ではコンディションが大きく変わるからね」
またクアルタラロは、Q1でチームメイトのマーベリック・ビニャーレスが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)から執拗な後追いを受けた件についても言及した。クアルタラロは、マルケスのしたことが“ギリギリの行為”だったと考えている。
なおビニャーレスは自身のQ1敗退とマルケスに後追いされたことは関係ないと語り、マルケスも行き過ぎた後追いを謝罪している。
「正直ギリギリなところだったと思う」とクアルタラロ。
「2019年のマレーシアでも同じようなことがあったけど、今回ほどではなかった」
「マーベリックがピットに入ると、彼(マルケス)もピットに入ってきた。少しギリギリの行為だったように思う」
「僕は誰の行為も裁くつもりはないし、それは僕の仕事ではない。でもあの映像を見て少し不思議な感じがした」
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