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クアルタラロ、遂にタイトル王手。次戦ミサノでは「普段と同じアプローチでやりたい」

ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPアメリカズGPで2位を獲得したことで、タイトルに王手をかけることとなった。ただ次戦でのタイトル獲得にこだわることなく、上を目指していきたいと語った。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれたMotoGP第15戦アメリカズGPでは、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが独走優勝を飾った。ヤマハのファビオ・クアルタラロは2位でレースを終えた。

 今回、タイトルを争っているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が3位に終ったことで、クアルタラロには次戦エミリア・ロマーニャGP(ミサノ・サーキット)でのタイトル獲得が決まる可能性が出てきた。

 現在、クアルタラロと2番手のバニャイヤのポイント差は52点。エミリア・ロマーニャGPでバニャイヤがクアルタラロよりも前の順位でフィニッシュしなければ、その時点でクアルタラロの戴冠が決定する。

 MotoGP3年目にしていよいよ初タイトルの可能性が迫ってきたクアルタラロ。彼は初のマッチレースとなるエミリア・ロマーニャGPでも、普段と同じアプローチでレースをしたいと語った。

「僕らはチャンピオンシップで良いアドバンテージを持っている。でもミサノでタイトルを獲る必要があると考える必要はないと思っている。ミサノではペッコ(編注:バニャイヤの愛称)が物凄く強いからね」と、クアルタラロは言う。

「だからベストを尽くすつもりだ。もしミサノでタイトルを獲れれば、それは素晴らしいことだろうね」

「もし次で獲れなかったとしても、まだチャンスがある。だからより落ち着いて、今年の経験を活かして上を目指したいと思う。この瞬間を経験できて幸せだよ」

 そしてクアルタラロは、タイトルに王手をかけることを可能としたアメリカズGPでの2位がキャリアの中でもベストなモノだと認めた。

「ああ、キャリアでもベストな2位だったのは確かだ。それにスタート前には正直に言って少しストレスを感じていたんだ」

「でもレースが始まって最初のコーナーからは、そのストレスも消えて、凄くいいレースができた。それに、ここ2レースで50ポイントを稼いでとても強かったペッコの前でゴールできたのも、本当に良かったし嬉しかったよ」

 決勝レース序盤、クアルタラロは優勝したマルケスのすぐ後ろを走っていた。しかし途中からは引き離されて行く展開となった。当時、マルケスに追いつこうとしたものの、ペース面で及ばなかったとクアルタラロは語っている。

「後ろには大きな集団があったし、ホルヘ(マルティン/プラマック)は僕をターンで追い抜こうとしてきていたから、僕のとれる手段はよりペースを上げて行くことだけだった」

「でも週末を通じてマルクのペースには敵わなかった。特にユーズドタイヤで僕は苦戦していたんだ」

「だけど最終的には主目的を達成できた。僕たちの目標は最後に表彰台に上ることだと理解していたし、それを達成したんだ」

 

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