“風”に弱いドゥカティ勢、アラゴン2日目は復活か? クアルタラロ警戒緩めず
MotoGPアラゴンGP初日はドゥカティ勢が苦戦する結果となったが、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、2日目以降にドゥカティ勢は速さを取り戻す可能性を秘めていると警戒した。

MotoGP第11戦アラゴンGPの初日走行では、ヤマハ勢がトップ3を独占。マーベリック・ビニャーレスがトップタイムをマークし、ペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロがそれに続いた。
一方、苦戦したのがドゥカティ勢で、トップ10以内に入ることができなかった。ポイントランキングで上位を争うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、アビンティアのヨハン・ザルコとティト・ラバトの後塵を拝する13番手に留まっている。
本来ドゥカティにとってモーターランド・アラゴンは相性の悪いサーキットではない。過去2シーズン、ドヴィツィオーゾは表彰台を獲得しているし、昨年はジャック・ミラー(プラマック)も表彰台を得ている。
ポイントランキングを争うライバルであるドヴィツィオーゾの不調は、ランキング首位のクアルタラロにとっては歓迎すべきことだ。しかしクアルタラロは2日目以降に風が弱まると予想されているため、ドヴィツィオーゾらドゥカティ勢が調子を取り戻してくると睨んでいる。
「彼らは戻ってくると思う」と、クアルタラロは言う。
「僕らはドゥカティ勢が風に悩まされているのを知っている。でも、彼らは戻ってくる」
「去年の彼らはここで戦えていた。2位と3位でフィニッシュしているんだ。もちろん、(優勝した)マルク(マルケス)は遙か先だったけどね。でも彼らには優勝を争うための素晴らしいバイクがある。風が弱まれば、彼らはもっと良くなっていくだろう」
「明日(土曜)と日曜のコンディションはもう少し暖かく、そして風も弱まりそうだ。だから彼らは戻ってくると思うんだ。ここでドゥカティが大きなポテンシャルを持っていることは分かっているからね。僕としては、戻ってきてくれないほうがいいんだけど」
クアルタラロとしては今回、モルビデリやビニャーレスに比べてライディングスタイル、そしてマシンの両面で改善を果たせる部分があると感じているという。
またタイトル争いで最も接近しているライバルのジョアン・ミル(スズキ)も、課題の1周のタイム面で改善を示してくるなど、クアルタラロにとっては油断のできない状況にある。
ライバルの一発タイム改善を心配しているかとクアルタラロに訊くと、彼はこう答えた。
「いいや、心配していないよ。いちばん重要なことは(レース)ペースなんだ。それにバルセロナではターン2で既に彼は僕の後ろにいたからね。だから僕は心配していない。もちろん、もっと後ろでスタートしてくれればいいだろうけど」
「僕らのバイクにポジティブな面があり、彼らのバイクにもポジティブな面がある。でもたとえ彼が僕の前にいようとも、心配はしていないよ」
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