2連勝ファビオ・クアルタラロ、2021年型M1に自信深める「どこでも上手く機能する」
MotoGP第3戦で優勝したファビオ・クアルタラロは、2021年型YZR-M1がどのサーキットでも機能するだろうと自信を深めている。
アルガルヴェ・サーキットで行なわれたMotoGP第3戦ポルトガルGPでは、ヤマハのファビオ・クアルタラロが優勝しポイントリーダーに立った。クアルタラロは2021年型のバイクが、どのサーキットでも機能するだろうという自信を深めている様子だ。
予選でポールポジションを獲得したクアルタラロは、序盤にこそポジションを落としたものの、そこから追い上げを開始。レース中盤に先頭に立つとアレックス・リンス(スズキ)との競り合いでも譲らず、彼が転倒した後は独走体制を維持して、2番手に5秒近い差をつけて2連勝を果たした。
しかしレース前、彼はアルガルヴェ・サーキットの低グリップな路面が、成績の乱高下があった2020年シーズンに発生した問題を再び引き起こしてくるのではないかと警戒していた。
だが結果は独走優勝。クアルタラロは今回のレースでは、非常に好調な走りを見せていたデビューシーズンの2019年と同じ様なフィーリングだったと語っている。
「ああ、正直に言って2019年のように感じているんだ」と、クアルタラロは言う。
「バイクはとても良く機能しているけど、マシンはカタールと変わっていない」
「バイクには手を触れていないんだ。僕らはポルトガルに到着して、カタールと同じバイクにほんの少し変更を加えただけだ。でも『アレを試すべきかな』なんて考える事はなかった。それに2019年シーズンもそんなふうだったんだ」
「カタールとここポルトガルの違いは分かるだろう。全く異なったコースなんだ。つまり、バイクはとても上手く機能していて、僕はこのマシンが今年の全てのサーキットで上手く機能するだろうと確信しているんだ。苦労することはあるかもしれないけど、どのトラックでもうまくいくだろうと僕は思っている」
またクアルタラロは昨年のポルトガルGPと今年の違いについては、心理学者と取り組んできたトレーニングによる、メンタル面での違いが非常に大きいと語っている。
「レースで2連勝をして、4秒のアドバンテージを持って勝つと、それがこの先も続くように感じてしまう」
「でも他のライバルは僕を追い越そうと懸命に努力してくるんだ。実際のところ、僕は今ではレース1戦1戦についてだけ考えるようになっている。去年のヘレスで僕は『ワオ、僕らがチャンピオンシップ争いで1位だ』なんて考えていた」
「今までにそうしたポジションに居たことはなかったし、僕にとっては不思議な感じだったんだ。それこそが今の僕がチャンピオンシップについて考えていない理由だ」
「次のレースのことだけを考えている。プレシーズン期間には心理学者とよく相談してきたけど、彼が与えてくれたエクササイズのすべてが、僕に落ち着きを保たせてくれていると思う」
なおクアルタラロはリンスと先頭争いをする間、1分39秒台のハイペースを連発。彼もこのペースは予想外のものだったと認めている。
「1分40秒台よりも1分39秒台のほうが多かったと思うけど、実際ペースはとても強力だった」
「燃料が減っていったレース中盤、レースペースは素晴らしいものだった」
「アレックスはとても速く、常に0.2秒後ろにつけていたけど、僕らももう少し力があることは分かっていた」
「彼はミスを犯したし、今日のペースは予想外のものだったけど、凄く楽しむことができたし良かったよ」
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