ツナギ開いたまま走行のクアルタラロ、“黒旗”処分で妥当だったと非認める
ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGP第7戦カタルニアGPでライダースーツのファスナーが開いた状態での走行を行ない、タイム加算ペナルティを科されることになったが、本人も適切な行為ではなかったと認め、失格処分に値する行為だったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
6月6日に行なわれたMotoGP第7戦カタルニアGPの決勝では、3番手でフィニッシュしたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に2回のペナルティが科され、最終的に6位に降格させられる処分を受けることになった。
クアルタラロが受けたペナルティの原因は、レース終盤にライダースーツのファスナーが降り、スーツから胸部プロテクターを外した状態で走行した件と、コース外走行(ショートカット)に対するもの。それぞれ3秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。
このペナルティに関して、クアルタラロはショートカットに対する方に納得していない様子を見せている。しかしライダースーツを不適切な形で着用し走行した件に関しては、前戦イタリアGPでMoto3ライダーのジェイソン・デュパスキエの事故死が発生していたことも考えると、黒旗(失格処分)に値するものだったと非を認めた。
「ああ、まず最初に起こったことを振り返ってみると、無事フィニッシュできてよかった。認めるのは難しいけど、僕は“黒旗”を受けても仕方なかっただろう」
「僕自身を危険に晒したのは事実だし、先週末(イタリアGP)に起こったことを考えれば、僕もそれ(黒旗)が正しいことだったと思う」
「でも僕は幸運だった。唯一納得できないのはショートカットのペナルティだ。フェアじゃないと感じる」
「僕は(ショートカットで)コンマ7秒を失った。でももし僕が(ショートカットで)1秒を失っていればペナルティは無かった。でもバイクに乗っている時にどうやってそれを知れば良いんだ?」
「だからこのペナルティはちょっと馬鹿らしい。でももう一つの方は認めないといけない。腹立たしいけど、ゼロポイントよりはマシだ」
またクアルタラロは、トラックリミットのルールに関して、現行の規制ではレースの楽しみを奪っていると批判的な考えを示した。
「ムジェロ戦の最終ラップでミゲル(オリベイラ)とミル(ジョアン・ミル)に起きたこと(最終ラップでのトラックリミット違反)のように、本当に良い形じゃないようなこともある」
「彼らはトラックリミットを超えていた。ただMoto2のジョー・ロバーツもそうだけど、縁石の途中で超えていたんじゃなく、縁石が終るところで超えていたんだ」
「これでは何もゲインは得られない。僕のショートカットも、フロントタイヤのグリップを失って真っ直ぐ行っていたんだ。グラベルがあったならそこに突っ込んでいただろう」
「ショートカットで3秒のペナルティを貰ったけど、“あのショートカット”は普通よりも遅かった。ショートカットじゃなかったんだ」
「どんどんルールの締め付けが厳しくなっていると思う。でも常に正確にラインを通れるわけじゃないんだ」
「僕らは時にミスを犯すこともある。ロボットじゃないんだ。このショーの楽しい一面を奪うことになっていると思うし、限界までプッシュして24周を走らなきゃいけない時には、少しくらいのミスは許されるべきだと思う」
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