ランク首位陥落のクアルタラロに重圧なし「僕はファクトリーチームじゃないから」
ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは2020年シーズンのタイトル争いにおいて自分にプレッシャーはかかっておらず、ファクトリーライダーの方がもっとプレッシャーがかかっているはずだと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
10月18日に行なわれたMotoGP第11戦アラゴンGPで、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロはフロントタイヤに内圧の問題を抱えてしまい、MotoGPクラス昇格以来ワーストリザルトとなる18位に終わった。
クアルタラロはこのグランプリにポイントリーダーとして挑んだが、自身がポイントを獲得できなかった一方でタイトルを争うライバルのジョアン・ミル(スズキ)が3位に入ったため、ランキング上で逆転を許してしまった。さらにランキング3番手のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)にも6ポイント差に迫られている状況だ。
築いていたリードを1日にして失ってしまったクアルタラロは、この日を“大惨事”と形容。しかしタイトル争いへのプレッシャーを更に増大させるものではないと語った。
「もちろん、(アレックス)リンスが勝ったこと、そしてル・マンで(ダニーロ)ペトルッチが勝ったことは本当に嬉しいよ」
タイトルを争いでまだ遠い位置にいるライバルたちが直近のレースで勝利を収めたこと、それは安堵に繋がるモノだったかと訊かれたクアルタラロは、そう答えた。
「でも結局は、自分自身のリザルトが重要なんだ」
「今日は大惨事とも言える1日だった。こう言うのも悲しいけど、もしミルが勝っていたら……そしてマーベリックが2位で、ドヴィが3位だったなら……もっと悪かった」
「僕らにとってはネガティブな結果だったけど、ポジティブな部分についても考える必要がある。それはふたりのアレックス(リンスとアレックス・マルケス)がジョアンの前でゴールしたことだ」
「それに結局のところ、僕にはプレッシャーはかかっていない。僕はチャンピオンシップをリードしていたけど、チームは去年できたばかりで、僕も2年目だ。それに僕はファクトリーチームにいるわけじゃないんだ」
「プレッシャーは結局はファクトリーライダーにかかっている。だからフィーリングは良いよ。今回のレースでは技術的な問題を抱えていたけど、大丈夫だ。もっと酷いことになっていたかもしれないしね」
11戦を終えてミルがチャンピオンシップをリードしていることからもわかるように、今季はスズキが競争力を発揮する展開となっている。ランク4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)はスズキの安定感と争うことは難しいとコメントするなど、ライバルからもその走りへの評価は高い。
ではクアルタラロはどう考えているのだろうか? アラゴンではヤマハよりもスズキの何が優れているのかを彼に訊くと、次のように語った。
「僕としては、タイヤの一貫性についてはスズキの方が僕らよりもかなり優れていると思う。そしてレース序盤では、僕らは彼らよりも速い」
「予選では僕らは良いラップを刻んでいたけど、決勝ではアレックス・リンスがとても速く、そして勝利した」
「彼らは今日、1周目からグリップを見つけていて、本当に速かった」
「それが、彼らがこういった結果を出してくる理由だ。表彰台、また表彰台、さらに表彰台……スズキはとても楽しく過ごしているようだね」
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