好調ヤマハ、問題はタイヤのウォームアップ? 初日2番手のクアルタラロ「腕上がりは問題ない」
MotoGP第5戦フランスGPの初日フリー走行を2番手で終えたヤマハのファビオ・クアルタラロは、タイヤのウォームアップに苦しんだようだ。

MotoGP第5戦フランスGPの初日、ヤマハのファビオ・クアルタラロは総合2番手で終えたが、タイヤのウォームアップに問題を抱えているという。
クアルタラロは前戦スペインGPで首位を走行していたが、腕上がりの症状に見舞われ失速し13位でレースを終えた。フランスGPまでの間に手術を行なった彼は、フランスGP初日の走行で右腕に違和感こそあったものの、概ね問題はなかったという。
ウエットコンディションのFP1では16番手と、ペースが足りなかったと話すクアルタラロ。また、ドライコンディションではタイヤを上手く暖めることができていないという。
「腕には少し違和感があるけど、問題はないよ」
クアルタラロはそうmotorsport.comに語った。
「ドライコンディションでの走行はとても良かったけど、タイヤを暖めるという点で、誰にとっても最悪だったと思う」
実際、FP2ではクラッシュが続出。計9件のクラッシュのうち、1件はクアルタラロのクラッシュだった。ダンロップ・シケインでスリップダウンしてしまったのだ。
「いつもは(タイヤのウォームアップが)得意なんだけど、なかなか良いところに到達できなかった。ウエットではフィーリングは良いんだけど、スピードが足りない」
「他のヤマハ勢に比べてタイヤを大事にしすぎていたのかもしれない。だから、しっかりとチェックしなければいけないけど、フィーリングではなく、スピードが足りないんだ」
クアルタラロは、ピットレーン速度リミッターの解除位置がピットレーン出口から遠い位置にあり、ライダーたちがターン3まで低速で走らざるを得ないことが、タイヤを暖める上でマイナスに働いていると考えている。
「まず第一に、ピットリミッター(の解除位置)がピットレーンから遠すぎると思うんだ。もっと近くに設定する必要があると思う。タイヤを暖めるのはとても難しいけど、走り出してから(FP2の)ペースは良かった」

Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
クアルタラロのチームメイトであり、フランスGP初日を3番手で終えたマーベリック・ビニャーレスもタイヤのウォームアップに苦労しているようで、最初のラップは「まるで氷の上にいるようだった」と話した。
「難しいね。災難とまでは言わないけど、難しいというのが正しい表現だ。というのも、最初の何周かは氷の上にいるような感じだ。特に左側はね」
「タイヤの右側はすぐに良くなるけど、左側(のタイヤの温度が上がるまで)は最低でも2~3周はかかる」
そうフランスGP初日を振り返ったビニャーレスだが、それでも「良い感じだ。ポジティブだよ」と話した。
「次のドライセッションがいつになるか分からないので、今日はレースのリズムを作ることに集中した。日曜日がドライレースになった場合に備えて、レース向けのセットアップを少しでも理解しようとしていた」
「でも、全体的にはとても良い感じだ。マシンのいくつかの点を改善する必要があるが、それは難しいことではなく、むしろ細かいところだと思う。そうすれば、すぐに戦えるようになる」
「このレベルに戻ってこれてとてもハッピーだよ」
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