期待の若手ペドロ・アコスタ、2023年最高峰クラス昇格はある? MotoGP王者クアルタラロも期待感
MotoGPの2021年王者であるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、2021年にMoto3クラスでルーキーながらも王者となったペドロ・アコスタが2023年にMotoGPクラスへ殴り込んでくることを予想している。
Remy Gardner, Pedro Acosta, Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2021年シーズンに、Moto3クラスに参戦したばかりのルーキーであるペドロ・アコスタ。そのルーキーイヤーにMoto3チャンピオンに輝いたアコスタは今年、Moto2クラスにステップアップしているが、2023年にはMotoGPクラスへ乗り込んでくるだろうとヤマハのファビオ・クアルタラロは予想している。
アコスタは2021年開幕戦、彼にとってのMoto3クラスデビュー戦でいきなり2位表彰台を獲得。さらに連戦となったドーハGPではピットレーンスタートから怒涛の追い上げを見せて、初優勝を果たしてしまうなど、周囲を驚かせる才能を示した。
そして彼は続く第3戦ポルトガルGP、第4戦スペインGPと3連勝を飾りルーキーながらチャンピオン候補の筆頭だと考えられるようになった。
中盤戦以降には、リザルトの浮き沈みも見られたが、最終的にデニス・フォッジアとの争いを制してMoto3チャンピオンを獲得。1990年のロリス・カピロッシ以来となる、ルーキーのチャンピオンが誕生した。
その活躍もあり、アコスタは2022年にMoto2クラスへとステップアップ。契約を結んでいるKTMは2024年のMotoGPクラス昇格を見込んだプランを立てているなど、この若く才能あふれるライダーに対する期待は非常に高まっている。
”ネクスト・マルク・マルケス”とも期待されるアコスタ。彼にはMoto2クラスを”飛び級”してMotoGPクラスに直接挑戦する選択肢すらあったという。
アコスタは「そうだね、その選択肢はあったよ」と答えつつ、以下のように飛び級を選ばなかった理由を語っていた。
「MotoGPに参戦するとなった場合、僕はシーズンの途中で18歳になる。飛び級をしてまでMotoGPに行く意味はなかった」
「Moto2に行く意味は、経験を積みMotoGPに行くための準備をすることだ。そしてそれが僕にとって重要だった」
「大切なことは、下(Moto2)で勝つことでなはく、上(MotoGP)で上手くやるために準備をすることだ。僕は飛び級する意味はないと思う」
「僕の祖父は既にMotoGPのことを考えているけど、今の僕の目標はMoto2だ」
アコスタの才能を高く評価しているのは、チームだけではない。2019年にMotoGPクラスへ19歳でデビューし、1年目から驚異的な速さを見せ、2021年には王者に輝いたファビオ・クアルタラロも、そのひとりだ。
そしてクアルタラロは「彼にはすごく驚かされたよ。僕としては来年、彼がMotoGPクラスに来ていることを期待している」と、2023年にアコスタと競うことになる未来を予想した。
なおアコスタはすでにMoto2クラスでも1年目から活躍を見せる気配が漂っている。2月に行なわれたポルティマオ公式テストにおいて、彼は非公式ながらコースレコードを破るタイムを記録し、総合トップとなっているのだ。
「重要な一歩を踏み出すことができたから、満足している」と、アコスタはテスト後にコメントを寄せている。
「今はシーズン開幕に向けてより準備が整っているように感じられている。まだ学ぶべきことはたくさんあるけど、ベストを尽くしたいと思う」
2022年のMotoGP開幕戦カタールGPは、3月4日にフリー走行が開始し、6日に決勝が行なわれる。2021年に好結果を残したサーキットで、Moto2のアコスタがどんな走りを見せるかに、大きな注目が集まるだろう。
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