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3連戦で表彰台ゼロ。クアルタラロ、タイトル争いの自信しぼむ……

ファビオ・クアルタラロは第6戦を終えてなおポイントランキング首位をキープしているが、ブルノとレッドブルリンクの3連戦を苦戦して終えたことで、タイトル獲得への自信が薄れていると語った。

Fabio Quartararo, Petronas Yamaha SRT

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP2020年シーズンは王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の欠場によって、勝者が次々と入れ替わる波乱に満ちたシーズンとなっている。

 当初は開幕ヘレス2連戦で連勝を収めたファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)こそ、タイトル争いの有力候補だと目されていた。第6戦スティリアGPを終えた段階でも、クアルタラロはポイントランキング首位をキープしているが、2番手アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との差はわずか3ポイントに縮まっている。

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 直近の3連戦で精彩を欠いたことが、クアルタラロがライバルの接近を許した原因だ。チェコ7位、オーストリア8位、スティリア13位とずるずると決勝結果を落としてしまっている。

 彼自身も今やヘレス連戦後に感じていたタイトル候補としてのフィーリングはほぼ無いと認めている状況だ。

「うん、僕らはもちろんまだタイトル候補だ。だけどヘレスの時のような自信は感じられていない」

 ヤマハ勢の苦戦が続く中で、自信を持ってタイトル争いに参加できているかと訊かれたクアルタラロは、そう答えた。

「ヘレスでは全てが問題なかったし、上手くいっていた。でもそこから毎回問題が出てきて、苦戦しているみたいだ」

「たしかに、オーストリアは僕らにとっては厳しいコースだ。でも去年は本当に良いフィーリングだったし、3位表彰台で終えているんだ。今年は去年とまったく違うフィーリングだったんだよ」

「だからヤマハに多くのことをお願いしているし、ミサノではポジティブであることを期待している。そのミサノは僕らには良いトラックになるはずだけど、まだ問題もあると思う」

「だからそこをカバーしする必要があって、ベストを尽くさなくちゃいけない」

 第6戦スティリアGPでは、ヤマハ勢はファクトリーチームも含めて苦戦が目立った。特にブレーキのオーバーヒートという問題を抱えており、レースではマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がブレーキトラブルによってクラッシュし、赤旗中断の原因にもなった。

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 クアルタラロはクラッシュしたビニャーレスとは違い、新型のブレーキパーツを使用していた。しかしそれでも、レース中はブレーキのオーバーヒートに悩まされ、危険な状態になっていたという。

 最終的にスティリアGPでは13位と苦戦したが、クアルタラロはヤマハの“弱点”が露呈しているという見解を示した。

「本当にポジティブなことはなかった。でも僕らは何が起こったのかを確認する必要がある。マシンのフィーリングは妙で、僕らの弱点が露見したと思う。正直に言って、もっとポテンシャルは高いと思っていた」

「アレイシ(エスパルガロ)の後ろでレースを走ったんだけど、マシンは僕の考えていなかった多くの部分で苦戦していたのが分かった」

「ブレーキの問題だけじゃなく、他にも多くの問題がある。その最たるものがトップスピードの不足なんだ」

 

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