若手も良いって言ったけど、ベテランも良いね! クアルタラロ、プラマックのライダー人事について発言トーン変わる……ミラーが加入するから?
ファビオ・クアルタラロは、来季からヤマハ陣営となるプラマックが経験豊富なライダー2名を起用するべきだと語った。
今季限りでドゥカティ陣営を離れ、来季からヤマハのサテライトチームとなるプラマック。ヤマハのファクトリーチームに所属するファビオ・クアルタラロはこれまで、プラマックには若いドライバーを起用すべきだとしていたが、そのトーンはやや変わりつつある。ヤマハが早期に復活するためには、それが必要であると考えているようだ。
プラマックで起用されるべきライダーについてクアルタラロは、Moto2のトップライダーであるトニー・アルボリーノを推してきた。他にもMotoGPでの3年目を迎え成長著しいファビオ・ディ・ジャンアントニオと契約することにも賛同していた。つまりクアルタラロは、若手ライダーの起用を後押ししてきたわけだ。
しかしジャンアントニオはドゥカティとの契約を延長し、VR46に残留することが決まった。そんな中、ベテランのジャック・ミラーが起用される可能性が浮上してきたタイミングで、クアルタラロの発言にも変化があった。
オーストリアGPを前にして、クアルタラロは次のように語った。
「(プラマックのラインアップについて)言うのは難しいけど、結局のところ(バイクを改善する)時間がないんだ」
「僕たちは早く改善する必要があるし、経験豊富なライダーがふたりいれば物事はより早く進むのは事実だ」
「(ドゥカティ陣営から最高峰クラスデビューが決まっているフェルミン)アルデゲルのような若いライダー(の起用)はもちろん将来的にも素晴らしいことだ。彼は既に実績のある(ドゥカティの)バイクに乗るわけだし、将来のために良い環境を作れる」
「今(のヤマハ陣営に)は経験豊富なライダーが必要なのは事実だし、そのライダーとどれだけの年数を契約するかにもよる」
「どちらの選択肢もとても良いね。最終的には若手とベテラン、どちらの選択肢を選んでもプラスになるので、そこに僕は立ち入りたくない」
「ただ時間のことを考えた場合、ふたりのベテランを起用することも悪くないね」
プラマックは当初、ミゲル・オリベイラと若手のコンビとすることを検討していたようだが、その方針を変化させ、現KTMのジャック・ミラーと契約し、オリベイラと組ませようとしている。オリベイラとミラーは共に29歳で、複数のメーカーでの経験がある。その経験はドゥカティ陣営からヤマハ陣営に鞍替えするプラマックにおいては活かされるだろう。
ヤマハはまた、テストチームを強化するためにふたり目のテストライダーも探している。特にカル・クラッチローは怪我の回復期間が予想以上に長く、その責務を果たすことができていない。
ここ数週間、その本命候補として浮上しているライダーのひとりがアウグスト・フェルナンデスだ。彼はミラーとともにKTM陣営から放出されたため、2025年のMotoGPのシートを得られていない。
ヤマハのエースライダーであるクアルタラロは当然ながら陣営内でも発言権の強いライダーと言えるが、彼はフェルナンデスをテストライダー候補として挙げたことを認めた。
「数ヵ月ほど前から、最近MotoGPバイクに乗っていたテストライダーを求めているところだ」
「例えば、アウグストは数ヵ月前から推しているライダーだ。彼は若い。彼が速く走るなら、来年ヤマハでワイルドカード参戦することになるだろう。そしてそこで速ければフルタイムライダーとしてチャンピオンシップに戻ることもできるだろうね」
「復帰を望んでいて、正確な情報を提供できるライダーを見つけることが本当に重要だと思う」
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