独走優勝のクアルタラロ「特別な勝利で、心に来た」前戦7位で“満足”の屈辱がスパイスに
MotoGP第5戦ポルトガルGPで今季初優勝を果たしたファビオ・クアルタラロ。彼はこれまでの2022年の”受け入れ難い”結果の末の勝利は「特別な感覚だ」と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
アルガルヴェ・サーキットで行なわれたMotoGP第5戦ポルトガルGP。決勝レースではヤマハのファビオ・クアルタラロが速さを見せ、今シーズン初優勝を果たした。
クアルタラロは決勝を5番グリッドからスタート。好加速を決めて1周目から2番手につけると、トップを走るジョアン・ミル(スズキ)を2周目に早くもオーバーテイク。先頭に立った後は、他の追従を許さないハイペースで走り、独走優勝を果たした。クアルタラロにとっては昨年のイギリスGP以来の勝利だ。
レース後、クアルタラロは第4戦アメリカズGPでの7位という結果は「受け入れるのが大変だった」と振り返り、苦しいレースの後だったこともありポルトガルGPでの勝利が特別なものに感じられたと語った。
「たしか昨年8月のシルバーストンだったと思うけど、前回の勝利からは凄く長い時間が経っていた」
「そして今年は厳しい時期を過ごしてもきた。4レースという短い期間だけど、チャンピオンシップ総合優勝をしているなら、またチャンピオンシップ争いをしたいと思うものだ」
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「オースティンで7位フィニッシュになって、そして満足している自分というのは、受け入れるのが難しいモノだった。(2位だった)昨年よりも僕のレースは大きく改善していたのに、バイクにはあまり改善されていないんだ。それは分かっていたことだけどね」
「それで、7位という結果でチームが僕を祝福する姿を見るのは辛いんだ。僕の考えでは、7位は良くないものだ。でも僕も満足していた」
「だけど今日はまた勝利に向けて争う事ができた。これは本当に特別なもので、凄く心に来るものがあった。僕は常に1位だろうと、5位だろうと10位だろうと同じ様に戦うだろうと話してきたんだからね」
「そしてもちろん、今日はすごく楽しかった。それが感情的になっていた理由だ」
クアルタラロはこれまで、2022年型YZR-M1に関して最高速で進歩を遂げていないことを批判してきた。しかし今回のレースでは、最終コーナー立ち上がりからホームストレートで、スズキを簡単に追い抜く姿を見せていた。クアルタラロは、アルガルヴェ・サーキットでは悪くなかったと語っている。
「基本的に、僕は決してバイクが機能していないとは言ってこなかった」
「バイクが上手く機能していない時には、こうしたポジションを争うことはない」
「このバイクが最高速で劣っている部分があるのは事実だ。でもこのコースでは最高速に悪い感覚はなかった。それは丘の最終コーナーを凄く速く抜けることができていたから、ウイリーしないように対処しようとしていたんだ。そこで僕はかなり強かったね」
「僕にとって重要なポイントは、最終セクターだった。それがこのコースで良いフィーリングが持てた理由だよ。何かが変わったわけじゃない」
なおクアルタラロは2023年以降の契約がまだ未定となっており、ヤマハ以外のチームと交渉していることも彼のマネージャーが認めている。ポルトガルGPの結果が将来に何か影響を与えるかとクアルタラロに訊いたものの、彼はシンプルに「ノー」と答えた。
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