2020年シーズン“最悪の日”? 初日総合16番手クアルタラロ「極端な方法を試す」
ファビオ・クアルタラロはMotoGPバレンシアGP初日を総合16番手と苦戦したが、彼はこの日をシーズン最悪の1日と呼び、バイクのフィーリングが掴めていないと語った。

2020年シーズンのMotoGPも残るところ、現在行なわれている第14戦バレンシアGPと最終戦ポルトガルGPの2戦のみ。チャンピオンシップ争いで2番手のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は首位のジョアン・ミル(スズキ)に37ポイント差を付けられてしまっているが、まだタイトルの可能性は残されている。
しかしバレンシアGP初日、クアルタラロは苦戦。総合タイムでは16番手と後方に沈んでしまった。
同一サーキットで行なわれた前戦ヨーロッパGPでもクアルタラロは苦戦気味だったが、連戦となるバレンシアGPは改善を果たす大きなチャンスのはずだった。
クアルタラロの説明によると、金曜日にバイクに施した変更がフィーリングに何の影響も及ぼしていないようで、彼は“シーズンで最悪の1日”とまで語った。
「実際、今日は僕にとって今シーズンで最悪の日だったよ」
クアルタラロはmotogp.comにそう語った。
「今日、僕らはバイクに多くの変更を加えてみた。普通、多くの変更を加えれば、良くなったり悪くなったり、異なったフィーリングを得られるものだ」
「だけど大きな変更を加えても、フィーリングは全く同じだった。これは今までに起こったことのないことだ。明日は極端な方法を採ることになるだろう。これより悪くするのは難しいからね」
「それから今日は、新品タイヤですら遅かった。それは僕らが変える必要のあること。明日はMotoGPの2年間で採ったことのない、極端な方法をとることになるだろう」
クアルタラロはチームが異なるエンジンマッピングやサスペンションのセッティング、車高調節といったものを試したと話すが、そのどれもが改善の兆候を示さなかったという。
「ああ、ちょっと心配だ」
不安はあるかと訊かれたクアルタラロはそう答えた。
「なぜなら普段なら、僕らはなぜ問題があるのかを理解し、バイクに変更を加えればそれを感じることができていた。今回の問題は初めてのことなんだ」
「ポジティブもしくはネガティブであろうと、『良くなった』『悪くなった』『何か起きた』と言えていたんだ。でも今日は加えた変更全てで、(フィーリングは)同じだったんだ。だから(より極端な変更を加えた)普段乗らないようなバイクで出ていくことになる……だから少し心配している」
クアルタラロは彼自身がバイクの問題点の理解に欠けていることが2020年型のYZR-M1との主な問題のひとつだとも認めて、次のように付け加えた。
「去年は、普通の日ならばバイクに適応することができた。でも今年は優勝争いやポイント争いをするためのマージンがとても小さい。これは理解するのが難しいし、厳しいものだ」
「誰もが改善をしてきているから厳しい。実際、今僕は改善できていない。今日のように大きな変更を加えると、普段はそれを感じ取って、ガレージへ戻ってくる。それで『悪くなっている』と言えるんだ」
「でも今日は(変更を加えても)同じなんだ。おそらくそれが一番の問題と思う」
「今日の問題は初めて経験することだ。大きな変更を加えても、フィーリングが変わらない。理解するのが少し難しいね」
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