新王者クアルタラロ、タイトル争いの重圧に「朝はご飯も喉を通らなかった……」

2021年のMotoGP王者に輝いたファビオ・クアルタラロ。彼はエミリア・ロマーニャGPの決勝前には、食事を摂るにも苦労するほどだったと明かした。

新王者クアルタラロ、タイトル争いの重圧に「朝はご飯も喉を通らなかった……」

 MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPが開催され、タイトルに王手をかけていたヤマハのファビオ・クアルタラロが4位でフィニッシュ。ライバルの転倒もあり、彼はここで2021年のMotoGPタイトル獲得を決めた。

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 エミリア・ロマーニャGPの週末は2日目まで天候が悪く、クアルタラロはウエットコンディションに苦戦。Q1敗退を喫し、今季ワーストとなる15番グリッドから決勝レースに臨むことになった。

 その一方で、タイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はポールポジションを獲得。このレースで戴冠する条件である50ポイント以上のリードをキープするという条件達成は難しいように見えた。

 実際にレースが始まると、バニャイヤは先頭を快走。タイトル決定は次戦以降に持ち越しかと思われた。しかし残り4周でバニャイヤが転倒したことで、クアルタラロのタイトル獲得が決定したのだ。

 MotoGP参戦3年目にして、チャンピオンに輝いたクアルタラロ。しかしタイトル争いの重圧で、決勝日の朝は食事を摂るにも苦労する状態だったのだという。

「タフなレースだったよ。スタートは本当に悪かったし、MotoGPでこんなに後ろからのスタートは経験したことがなかった。集団の中ではフロントタイヤの内圧も上がってしまうと思っていたんだ」

 クアルタラロはそう口を開き、”マッチポイント”となったエミリア・ロマーニャGPに向けて感じていたプレッシャーについて語った。

「ブレーキング時には、何度も転倒しそうになっていた。だから表彰台間近の位置まで近づけたのは素晴らしいよ」

「新しい経験だった。チャンピオンシップのプレッシャーもそうだ。今朝は本当に調子が悪かったんだ」

「お腹が痛くてね。レース前に食事をするのが難しかったのは初めてのことだった。だから今日は大変な1日だったよ。それでも今日僕らはなんとか世界王者になることができた」

「今日からは、世界王者を獲ることの重圧が完全に無くなると思うし、ラスト2戦を楽しめると思う」

 クアルタラロが王者決定のパフォーマンスを行なってピットレーンに戻ってきた際には、悔しさをこらえているであろうバニャイヤが真っ先に駆けつけお祝いをしていた。

 素晴らしいスポーツマンシップが垣間見えるシーンだったが、クアルタラロとしても転倒によるバニャイヤとの勝負の決着は、望んでいたような形ではなかったと認めている。

「正直に言って、気分が良くて語る言葉が無い」

「ペッコ(バニャイヤの愛称)の転倒があって、これは僕が望んでいたような勝利ではなかった。それでも、僕たちは素晴らしいシーズンにしていくことができて、多数の勝利、多数の表彰台を獲得することができた」

「表彰台フィニッシュのために、最後は全力を出した。タイヤが厳しかったけど気にはしていない。僕らは世界王者なんだ。今日は最後尾でフィニッシュしていたとしても、同じ気持ちだっただろう」

「キャリアのなかで最高の瞬間だ。今はなんと言っていいか分からないし、言葉もないよ」

 

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