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苦手なウエット路面、クアルタラロ克服の糸口掴んだ? 「フィーリングはそれほど悪くない」

ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGP第5戦ポルトガルGPの初日を終え、苦手としていたウエットコンディションでの走行を改善する糸口を掴んだと考えている。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第5戦ポルトガルGPが開催され、初日のフリー走行が完了。あいにくの雨模様となったが、ヤマハのファビオ・クアルタラロにとっては苦手なコンディションを克服するための糸口をつかむモノとなったかもしれない。

 クアルタラロはウエットコンディションで行なわれた初日の走行で、総合20番手タイム。クアルタラロはグリップが少ないウエットコンディションでの走りは振るわない結果となることが多かったため、今回も苦しい1日を過ごしたように見えた。

 しかしクアルタラロによると、リザルトが示しているモノ以上にフィーリングは良く、ウエットコンディションでの走りの改善に向けた適切な方向を見つけられたことを期待しているという。

 ウエットコンディションでのヤマハのマシンの難しさについて尋ねられたクアルタラロは、次のように答えた。

「どう機能したかについては難しいところだ。でも今日は何かを見つけられたと思う。FP2ではドヴィツィオーゾ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ/RNFヤマハ)が速かったし、フランコ(モルビデリ/ヤマハ)もそうだったからね」

「FP2ではより苦戦していたけど、正直に言って良いラップを走っていたわけじゃない。でも僕はもっと改善できたんだ」

「バイクの機能するウインドウはかなり狭いし、僕はリヤグリップにかなり敏感なライダーだとは思う。凄く簡単にリヤが回ってしまうように感じているし、リヤがちょっとスライドすると僕の感じ方では実際よりも大きく思えるんだ」

「そして今日は、正直ポジションはかなり悪かったけど、フィーリングがそれほど悪くないことが理解できた」

「まだやるべきことはたくさんあるし、簡単なバイクじゃないよ」

 クアルタラロは3つのコーナーで0.7秒を失っているとも付け加えている。彼は、そうした場所では限界までプッシュするのではなくスムーズに乗らなくてはと語った。

「そういったコーナーでは、自分自身限界まで追い込んでいるんだけど、タイムを失ってしまっている」

「だからもっとスムーズにライディングして、コーナーの出口をより考えて走らせれば、タイムを出せるはずだ」

「自分のやるべきことよりも、自分のやっていることの方に限界を感じている。それが、ポジションがかなり悪くとも、フィーリングは悪くないことの原因だと思う」

 なおFP2ではドヴィツィオーゾが3番手タイムをマークしている。ただ彼はこの3番手が”本当の3番手ではない”と語っている。

「少しフィーリングが良くなった。でもこの3番手というポジションは、実際のモノじゃない。ほとんどのライダーはユーズドタイヤで開始していて、ヤマハ勢は新タイヤを使っているからね」

「これは本当の3番手じゃないんだ。僕は他のヤマハ勢に比べて少し良いようだけど、そこまでフィーリングは変わっていない」

「色々なセットアップを試しているけど、グリップ面で影響を与えられていないんだ」

 
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