MotoGP イギリスGP
忍耐限界のクアルタラロ、ヤマハに最後通牒? 「将来はミサノテストの新型バイク次第」と語る
ファビオ・クアルタラロは、ヤマハにおける自身の将来がミサノテストでの2024年型マシンのプロトタイプの出来で決まってくるだろうと語っている。

Oriol Puigdemont
編集: 2023/08/09 12:29
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ヤマハで苦しいシーズンを過ごしているファビオ・クアルタラロは、2025年以降も残留するかどうかはミサノテストにおける新型マシンの出来が大きく関わってくると、”最後通牒”に近い見解を口にした。
クアルタラロは2021年にMotoGPチャンピオンに輝いたが、2022年シーズンはドゥカティとフランチェスコ・バニャイヤの組み合わせの前に敗北。マシンから最大限パフォーマンスを引き出したものの、苦しいレースが続いたことからクアルタラロはヤマハに改善を要求していた。
今シーズンに向け、ヤマハは懸案だった最高速の改善を重視。その結果、プレシーズンテストの序盤では楽観的な評価も出ていた。しかし実際にシーズンが始まってみると、最高速は上がったものの、全体のパフォーマンスを損なう部分があることが明らかとなってきてしまった。
その結果はレースリザルトにも表れており、9戦を終えた時点で決勝での表彰台はわずか1回。クアルタラロはランキング11番手、チームメイトのフランコ・モルビデリも12番手となっている。
夏休み明けの第9戦イギリスGPでは改善を期待する向きもあったが、ここでもヤマハは苦戦。クアルタラロは他車との接触もあって、15位とポイントギリギリの位置でのフィニッシュだった。
こうしてヤマハが苦戦していると、取り沙汰されるようになるのがライダーの去就だ。現行のクアルタラロとヤマハの契約は2024年末までとなっている。他チームの選択肢もあまり多くないためすぐに契約破棄という展開は考えづらいが、2025年以降にヤマハ陣営に留まるかどうかは、彼らが戦闘力のあるマシンを提供できるかどうかにかかっていると言える。
実際にクアルタラロは、ヤマハが彼の望むモノをもたらすことができなくなっている中、忍耐が限界に近づき始めていることを認めている。そしてmotorsport.comのインタビューに対しては、ミサノテストでヤマハがどんな新型マシンを用意してくるかが大きく将来に関係してくると語った。
「ミサノテストでは、”根拠”を確認したいと思っている。彼らにはあと1ヵ月ある。ヤマハは3年前、10ページあるPDF文書で僕に約束をしていたけど、そのうち9ページ半は達成されていない」
イギリスGPでクアルタラロはそう語った。
「そこに書かれていることは見たくない。僕が確認したいのは、ミサノテストでのバイクだ。なぜならそこでのバイクが、95%は2024年に走らせるバイクになるからだ。ヤマハが本当に僕との将来を望んでいるかどうかが、そこで分かるだろう」
そうフラストレーションをにじませて語るクアルタラロ。ただ彼はそれでもヤマハが自分の望むモノを提供してくれるなら、ヤマハに残ることが優先だと改めて認めている。しかし、ここで期待を裏切った場合、次のチャンスは無いとも彼は語った。
「ヤマハが優先順位の上にある。彼らは僕をMotoGPに連れてきてくれた。僕はヤマハのことを信頼しているし、彼らにチャンスを与えている。でも2度目は無い」
なおクアルタラロは今年6月に、長年共にしてきたマネージャーとの関係を終了。現在は契約や肖像権管理などを担当するFQ20というマネジメント会社を設立している。
クアルタラロはこの変化について「今はもっと自由に感じている」と語っており、さらにマネジメント体制の変更についてこう続けた。
「法的な部分と経済的な部分を担当する人物がいるんだ」
「僕は自分が何を望んでいるのかは分かっているし、気が散ったりしたくないんだ。これはヤマハが来年に向けて何をするかを考えていくうえで、とても大事になってくるだろう」
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