クアルタラロ、不可解なタイヤの性能劣化に苦しむ「ビニャーレスは”別次元”だった」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP開幕戦カタールGPではチームメイトのマーベリック・ビニャーレスが別次元の速さを見せていたと語った。
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、今季のMotoGP開幕戦カタールGPで優勝したチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは”別次元”だったと語った。
オープニングラップを終え、ビニャーレスは6番手。クアルタラロの後ろを走る形だった。しかしビニャーレスはクアルタラロだけでなく、ドゥカティ勢4台を交わし、15周目にトップに浮上。そのまま他のライダーにスキを見せず、トップチェッカーを受けた。
一方のクアルタラロは、2021年型のバイクでは経験したことのないリヤタイヤのグリップ低下に見舞われ、5位でフィニッシュした。
クアルタラロは、ジャック・ミラー(ドゥカティ)やアレックス・リンス(スズキ)を抑えて5位になったのは、昨シーズンに経験した苦難の日々の経験が活かされた結果だと話した。
「ジャックを抜いた後、すぐにヨハン(ザルコ/プラマック)に追いつくことができたんだ」
「でも、テストやプラクティスではリヤタイヤがこれほど大きく性能が落ちたことはなかった。予想外だった」
「そして今日はそれが災難だった。マーベリックに抜かれたとき、彼はまさに別次元で、僕よりもはるかにグリップが良かったんだ」
「最後にリンスとミラーを抜くことが出来たのは、僕が終盤のライディングを変えていたからだ」
「昨年の経験から、良くない日にも5位を獲得することができた。僕たちに必要なのはそれなんだ。厳しい1日でも、結果を残せたことが、シーズン終盤に向けて助けになってくるんだ」
クアルタラロは、タイヤに厳しい乗り方をしていたわけではないため、タイヤの性能劣化は説明がつかないという。そのため、ビニャーレスのデータをチェックし、同じ問題がビニャーレスに起きなかった理由を知りたいとクアルタラロは話した。
「正直なところ、僕のライディングはジャックをオーバーテイクした時でさえスムーズだった。オーバーテイクのためにタイヤを酷使するようなことはなかった。フィーリングも良く、コーナリングスピードも良かったのに、タイヤだけが悪くなっていってしまった。それが理解できないんだ」
「マーベリックに抜かれた時、僕は苦労していたけど、彼はかなりタイヤを使っていたことが分かった。だから『よし、もう少ししたら落ちてくるだろう』と思っていた」
「でもどんどんグリップが悪くなっていった。幸い、フロントのフィーリングは良かったので、別の方法でラップタイムを稼ぐことができた」
「グリップが不足していたし、マシンはとてもアグレッシブで振動も大きかった」
「だから不思議なんだ。マーベリックが序盤の数周をどう走って、なんで僕よりもスムーズに走れていたのか気になるところだ」
「でも最初のうちはスムーズに走れていたように思う。バレンティーノ(ロッシ/ペトロナス・ヤマハSRT)と話をしたけど、彼も僕と同じような落ち方をしていた。だからかなり不思議だし、すごく気になっている」
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