ドイツ得意のマルケス、勝利は簡単じゃない? クアルタラロが阻止に闘志
ファビオ・クアルタラロはMotoGPドイツGPで速さを見せるマルク・マルケスに対して困難を与えられれば良いだろうと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ザクセンリンクで行なわれているMotoGP第8戦ドイツGP。ザクセンリンクはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が下位クラス時代も含めて10連勝を収めるなど非常に得意としているコースであり、怪我からの復帰に苦しんでいた彼にとっては流れを変えるチャンスのあるレースとなっている。
マルケスは第3戦ポルトガルで復帰を果たしたものの、右肩に残る影響のために、以前の様な強力な走りは鳴りを潜めていた。しかしザクセンリンクは左コーナーが多数を占めるレイアウトであり、右肩への負荷も少ないため、マルケスも初めて「制限を受けない週末になる」と語るなど期待を示していた。
初日の走行でマルケスはFP1から精力的に走行しトップタイムをマーク。FP2ではタイムアタックに入らなかったこともあり12番手タイムだったが、これまでよりも強力な走りを示していることは明らかだ。
そして現在チャンピオンシップをリードするファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、初優勝を何度も阻まれたマルケスに対する意趣返しのように、マルケスが2019年以来の勝利を手にすることを阻みたいと冗談めかした。
「つまり僕が言いたいのは、彼がすごく“強かった”と感じていて、今は僕もそうだと感じている、ということだ」
「2019年には初優勝を獲得するのを彼にすごく難しくされたことを覚えている。だから僕も同じ様にしてみようと思うよ」
「ただ彼はすごく速いようだし、ペースも良く思える」
「このコースが、彼の非常に得意なコースだということは分かっている。こう言うのは僕だけかも知れないけど、彼はとても厳しい時間を過ごしてきているから、もし良い結果を得られたとしたら僕もそれは嬉しく思う」
「もちろん彼にとって嬉しいことでも、僕らにとってはそうじゃない。だから僕らもここで良い結果を得るため、彼に良い結果を取らせないために対処していく必要がある」
「(マルケスが勝つことが有れば)彼にとっては良いことだろうね。でも、ここには勝利や表彰台を争うためにいるんだ。だからそういった考えは今、頭からは追い出している」
クアルタラロはドイツGP初日を総合2番手タイムで終了。FP2ではユーズドのミディアムタイヤでの作業に取り組んでおり、1分22秒台のペースをコンスタントに刻んでいた。
彼はユーズドタイヤでの走りに満足しているものの、ヤマハはまだ全体的に改善が可能だと感じているようだ。
「タイヤは33〜4周で終わったんだけど、これはかなりの長さだ」
「他の全員と比べることはできていないけど、フィーリングはすごく良い。32周を走ったタイヤで1分22秒5を刻むことができた」
「今朝(FP1)から使っていたタイヤだけど問題はなかった。ただ僕らはまだ少し改善ができると思う。特にフロントタイヤ側に関しては最高のフィーリングというわけじゃなかったからね」
「明日に向けてはアイデアがある。そんなに離れていないから初日には結構満足している」
なおクアルタラロはFP1で転倒があり、直後には手や肩をおさえる仕草も見せていた。クアルタラロはその後FP1中に再走行できており、当初は痛みから怪我を疑ったものの、何も問題はなかったと語っている。
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