ヤマハの復活は茨の道? クアルタラロが「開幕戦の準備ができていない」と窮状を吐露
ファビオ・クアルタラロはポルティマオテスト初日を終えた段階でjは「開幕戦に向けた準備ができていない」と語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
3月11日から開始されたMotoGPのポルティマオテスト。初日に総合8番手タイムを記録したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)だが、まだ開幕戦に向けた準備は整っていないという。
ヤマハは昨年までパワー不足に苦しめられてきたが、2月のセパンテストではその領域に一定の改善が見られた。しかしセパンテストではクアルタラロが予選想定の走行を「悪夢」だったと表現し、新品タイヤで苦しんでいるという問題も浮上してきた。
クアルタラロは今年から新導入されるスプリントレースを念頭に、その状況を心配していると認める。そして、月末に控えている開幕戦ポルトガルGPに向けても、準備ができていないと考えている様子だ。
「問題は予選だけじゃないんだ」と、クアルタラロは言う。
「新タイヤから引き出すペースについても心配している。スプリントレースを案じているんだ。というのも、僕らはトップ層と比較してみると新タイヤを履いた時、相手と比べて0.5秒は遅くなってしまっている」
「15~25周くらいになると、その差が0.1~0.2秒くらいになるんだ。でも、タイヤが新しい時には大きな差がある。当然、タイムアタックでもね」
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「僕らが開幕戦に向けて準備が整っていないのは間違いない……100%だとは言えないよ。2日目に何か解決策を得られるといいね」
「それでも、今はまだ準備ができていないと思う。マシンのフィーリングが良くないんだ」
「トップスピードのチェックをしなかったのは初めてだと思うけど、そういう理由があるんだ。やるべきことはたくさん残っている。でもセパンではもうちょっとフラストレーションが溜まっていたと思う」
「(セパンの)最終日、新品のタイヤを使ってラップタイムが出なかった時は、1日中最悪だった」
「今日は調子が悪くても落ち着いて、バイクの乗り方を理解することに集中していたんだ。ただそれでも厳しかったね」
またクアルタラロはヤマハの直面している問題は、ブレーキング以外の全ての面に広がっていると言い、問題を理解することも難しいようだ。
最も苦しんでいる部分を尋ねられたクアルタラロは「全部だ。ブレーキング以外ね」と答え、次のように続けた。
「コーナースピード、安定性、コーナー脱出そしてタイヤの使い方だ」
「これまで通りなら、新品のタイヤを使えば大抵の部分は良くなっていた。でも今は、ブレーキングも良いわけではないし、スロットルを開けていくところも、限界領域も良くはない。それらを理解するのが難しいんだ」
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