クアルタラロ、予選Q1敗退はタイトル争いが影響? 「無意識のうちにリスクを避けていた」
MotoGPエミリア・ロマーニャGPの予選で苦戦したファビオ・クアルタラロだが、彼はウエットパッチの残る難しいコンディションに対して“無意識”にリスクを負わないようにしていたのだろうと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPで、ヤマハのファビオ・クアルタラロは予選15番手と沈んでしまった。彼は予選時の難しいコンディションに対して、無意識にリスクを負わないようにしていたと考えているようだ。
クアルタラロは52ポイントリードのランキング首位でエミリア・ロマーニャGPを迎えており、このレースでチャンピオンが確定する可能性がある。しかしランキング2番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポールポジションを獲得するなど、状況はライバルに有利だ。
「ガッカリしているよ。でも全部胸のうちにしまっておいた」
予選を終えたクアルタラロはそう語った。
クアルタラロは週末を通じてウエットコンディションで振るわず、予選はQ1からの出走となった。予選で路面コンディションはドライへと変化しつつあったが、まだウエットパッチも残る状態となっていた。そして、彼は難しいコンディションでリスクを負うことを無意識に避けてしまったと語っている。
「FP4の時にイケル(レクオナ/テック3)とバニャイヤがトップ2に並んでいて、僕が3番手か4番手だった。でもイケルもバニャイヤもQ1からのスタートだった」
「だからタフな予選になるだろうな、と思っていた。そして結局僕はQ1を3番手で終えたんだ」
「予想していたとは言わない。苦戦してしまったし、最終セクターでは十分にリスクを負うことができていなかったからね」
「でもそれも理解できる範囲だ。いずれにせよ僕はこうしたウエットパッチではリスクを冒さないようにするからね。だからそれほど失望しているわけじゃない」
「スリックタイヤで、ウエットパッチの残るドライコンディションを走ることになったけど、これは僕が改善しなければならないモノのひとつだ」
「僕が言えるのは、無意識のうちにあまりリスクを冒さないようにしていただろうということだ。(あまり濡れていなかった)セクター1の僕のタイムを見れば分かるだろう。僕はいなかったけど、Q2でも2番手くらいのタイムだった」
「コンディションは改善していなかったし、僕はかなり速かった」
「タイムを多くロスしていたのは後半の2セクターだ。そこにはウエットパッチががあった。だから(タイムについては)あまり心配はしていない」
Q1での走りはチャンピオンを目指す上で、リスクを考慮して走った初めてのケースだったのではないか。そうmotorsport.comに尋ねられたクアルタラロは、「ああ、そのとおりだ」と答え、更に次のように続けた。
「まず第一に、FP3ではQ2に直接進むために色々なことを試していたけど、それは無理だった。ただウエットでは大きく改善できたと思う」
「でも午後になって、コンディションは僕の嫌いなモノになった。でもベストを尽くしたし、Q1はできる限りの結果だったと思う」
「明日のレースに向けてどのタイヤを使うかを考えていくよ。(予選では)フロントとリヤに、好きじゃないソフトタイヤを使う必要があったからね」
「あのコンディションでは(ソフトを)使う必要があった。明日のウォームアップでは別のタイヤで作業を始めると思う」
なおクアルタラロは決勝レース中、チームとのコミュニケーションでチャンピオンシップの状況をリアルタイムで教えてもらうことについて、余計なプレッシャーとなることから希望していないと話している。
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