MotoGP Sepang February testing

クアルタラロ、ヤマハの最高速は”何も変わらない”と指摘「でも、それを考えすぎても仕方ない」

昨年のMotoGPチャンピオンであるファビオ・クアルタラロは、ヤマハの弱点である最高速不足について、”考えすぎても仕方ない”と語った。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

 MotoGPのプレシーズンテストが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで始まった。その初日、ヤマハのファビオ・クアルタラロは、最高速が不足していることについて、考えすぎても仕方がないと語った。

 最高速が不足していることは、ヤマハにとってはここ数年の”アキレス腱”となっている。昨年11月に行なわれたヘレステストで走行した2022年仕様のプロトタイプマシンでも、その問題は続いていて、当時クアルタラロも「あまり進化していない」と語っていた。

 そして年が明け、セパンでプレシーズンテストがスタート。その初日を終えた段階でクアルタラロは、最高速について「全く違いはない」と語った。

 初日の最高速は、ドゥカティが記録した336.4km/h。クアルタラロは332.3km/hを記録したが、これは”本当の速さではない”と認めている。もうひとりのヤマハのライダーであるフランコ・モルビデリの最高速は325.3km/hだった。

「もちろん、もっと馬力が欲しいと言うべきだろう。しかし結局のところ、このエンジンでそれを発揮することなんてできない」

 そうクアルタラロは語った。

「でも僕らは速くする必要があるし、それについて考えすぎるわけにもいかない」

「もちろん、それを手にできたならば、より良い状況だろう。でも実際にはないんだから、”バイクにパワーがない”と言っても意味がないんだ」

「パワーがなければ、自分自身で適応するだけだ。これまでにもそうしてきたようにね。だから適応する必要がある場合には、適応していくつもりだ」

 クアルタラロは、マレーシアでのライディングについて、前半を改善する必要があると語った。曰く、コーナー通過スピードが十分な速さではなかったというのだ。ヤマハのバイクの特長は、コーナリングスピード……にもかかわらず、ブレーキングを攻めすぎているため、長所を活かすことができていないと、クアルタラロは説明する。

「ペースには満足しているけど、タイムアタックには満足できていない」

 そうクアルタラロは語った。

「僕はその直前、ミディアムタイヤで26周を走った。そしてそのミディアムタイヤからソフトに交換した時に、その恩恵を受けることができなかった。明日(テスト2日目)は、タイムアタックのチャンスが増えると思う」

「でも基本的には、自分のライディングを改善する必要があると思う。僕は十分なコーナリングスピードで走ることができなかった。それが、僕らのバイクの強みのはずなんだけどね。だから、ライディングを改善する必要があるんだと思う」

「明日は、上手く乗ることに集中する必要があると思う。そうなれば、本当に興味深いことを試すことができるはずだ」

「現時点では、実際には何も変わらない。でも、明日何ができるかを見てみよう」

「ブレーキがアグレッシブすぎたんだと思う。それで、スピードを上げなければいけない高速コーナーで、十分な速さを発揮できなかったんだ」

 
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