フェルナンデス、追い越しの難しさに困惑「小椋藍やマルティンは、Moto2バイクを相手してるみたいに抜いていくのに」
トラックハウスのラウル・フェルナンデスは、チームメイトの小椋藍が簡単にオーバーテイクできる理由がよく分かっていないという。
アプリリアはMotoGPフランスGPで圧倒的な強さを見せ、表彰台を独占。ホルヘ・マルティンが588日ぶりの優勝、小椋藍がMotoGP初表彰台獲得の3位となった。しかし、アプリリア陣営の中で唯一目立った活躍を見せられなかったのが、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス)だ。
フェルナンデスは、7番手からトップまで躍り出たマルティンや、8番手から表彰台までたどり着いた小椋のような、”ひと伸び”をレースで見せることができなかった。エネア・バスティアニーニ(テック3)を抜けず、順位を上げていくことが出来なかったのだ。
レース後、フェルナンデスは自身のレースを次のように振り返った。
「今はかなり奇妙な気分だ。解決策はふたつあると思っている。ひとつは、もっと良い予選をしてグリッド1列目か2列目に並ぶこと。もうひとつは、オーバーテイクできるよう何かを変えること。それだけだ」
フェルナンデスにとって、最大の問題はオーバーテイクがとても難しいことだという。なぜか、マルティンや小椋のようにオーバーテイクできないのだと彼は語った。
「レース中ずっと違和感があった。バスティアニーニとの差が0.3~0.4秒以内になると、バイクをうまく止められなくなる感覚があったんだ。だから、僕にとってはオーバーテイクがほとんど不可能だった」
「レースを見ると、うちのバイクは簡単にオーバーテイクできているように見えると思う。特にホルヘ・マルティンやアイ・オグラは、まるで彼らだけMotoGPマシンに乗っていて、他はMoto2みたいに見えた。でも僕の場合は違う。すべてのコーナーで追い抜こうとして苦労している。全力は尽くしているんだ」
「でも、相手との差が0.3~0.4秒以内になると、リヤタイヤにすごく違和感を覚えるんだ。自分が思うようにバイクを止められない感覚がある」
Raúl Fernández, Trackhouse Racing
Foto de: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
それでも、フェルナンデスはバイクそのもののフィーリングには良い手応えを感じているという。
「今のところ、バイク自体の感触は良い。週末全体を見れば、タイムアタックでは彼らにかなり近づいているし、レースペースも悪くない」
「でも、レースになると彼らは簡単に抜いていくように見える一方で、僕にとってはかなり難しい。だから今は、その中間点を見つける必要がある」
フェルナンデスは、他車のスリップストリームに入った際の改善が必要だと考えており、自身の体格が同陣営の他ライダーと状況が異なる一因かもしれないと語った。
「もしかすると、少し考え方を変える時期なのかもしれない。週末を通して、もっとスリップストリームの中で走る練習をする必要があるのかもしれない。フリー走行やプラクティスで、自分の考え方を少し変えないといけないのかも。なぜ他のライダーに近づくとこんなに違和感が出るのかを理解する必要がある」
「もし原因が分かっていたら、自分でピットに行ってマシンを変更しているよ。でも実際には分かっていないんだ。それに、変えられないこともある。例えば自分の体格だ。彼らは僕に比べるとかなり小柄で、もしかすると、それが違いなのかもしれない」
「もちろん言い訳ではない。過去に解決策を見つけられたことがあるし、今回もできるはずだと思っている。スリップストリームに入った時に、どう改善できるかを理解しなければいけない」
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