「無いとは言えない」WSBK王者ジョナサン・レイ、ペトロナスSRT加入&MotoGP転向否定せず
スーパーバイク世界選手権で6度の王者獲得経験を誇るジョナサン・レイ。彼は2022年にMotoGPのペトロナス・ヤマハSRTに加入する可能性について「絶対にないとは言えないと」語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するマーベリック・ビニャーレスが、2021年限りでヤマハとの契約を打ち切ることを決定したため、ヤマハ陣営は来シーズンのラインアップを再考しなければならない状況にある。
ビニャーレスの後任としてヤマハのファクトリーチームのライダーを務める可能性が最も高いと見られているのは、サテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリだ。しかし、その場合でも問題は残る。なぜなら今季モルビデリのチームメイトを務めるバレンティーノ・ロッシは、今季限りで引退するか、もしくは自身のチームであるVR46での現役を続行することになると見られているからだ。そうなった場合には、ペトロナスSRTはライダーを2名探さなくてはならない。
ペトロナスSRTのライダー候補には、スーパーバイク世界選手権(WSBK)にヤマハから参戦するトプラク・ラズガットリグオル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)や、ギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team)の名が挙げられてきた。しかし両者ともその噂の出た後にWSBKの契約を更新するに至っている。
そしてWSBKで6度のタイトル獲得経験を持つジョナサン・レイ(カワサキ)も、ガーロフらと共に候補に挙げられていたライダーだ。レイは実際にMotoGPに出場した経験があり、これまでにも何度かMotoGP完全転向が取り沙汰されてきたライダーだ。
現在レイは2020年からカワサキと、少なくとも2年の契約を結んでいる。しかしレイは、チャンスがあればペトロナスSRTに加入し、MotoGPへ参戦するという可能性を否定しなかった。
「ああ、それは常に僕の頭の中にあるものだ」
MotoGPへの転向をまだ考えているか、という問いにレイはそう答えた。
「僕が言いたいのは、僕自身はこれまでで最高のライディングをしているし、ライディングと人生のバランスで本当に頂点にあるということだ。だから(MotoGPに転向する可能性は)決して無いとは言えない」
2021年シーズン、レイは7度目のタイトル獲得に向けてラズガットリグオルとの激しいバトルを展開している。仮に7度目の王座となれば、MotoGP転向の“誘惑”になるのかと訊くと、彼は「決して無いとは言わない」と繰り返すに留めていた。
一方でレイは、ラズガットリグオルとガーロフらが、MotoGP転向ではなくWSBKでの契約更新を選んだことについては「非常に驚かされた」とコメントしている。
ガーロフは負傷離脱のフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)代役としてオランダGPに出場したが、ヤマハからMotoGPに転向するオファーは無かったと話す。ただ、だからといって彼のMotoGP転向の可能性が完全になくなったわけではない。というのも、彼のWSBKの新契約では、ヤマハとチームの間で、仮にMotoGPへのオファーがあった場合、契約を解除できる条項が含まれていると見られているからだ。
「ああ、今は何のオファーももらっていない」と、ガーロフはMotoGPについて語る。
「確かに、チームにとっては難しい決断になるだろうけど、ヤマハからはWSBKのオファーが唯一のものだった。ヤマハ、そしてGRTに本当に満足しているから、とても嬉しいよ」
「その唯一のオファーを、僕は喜んで受けたんだ」
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