レプソル・ホンダ、マルク・マルケス離脱に伴いスポンサーのレッドブルも失う?
motorsport.comの調べによると、マルク・マルケスの移籍に伴い、レッドブルはMotoGPにおいて長年にわたって続いてきたパートナーシップを解消することをホンダに伝えたようだ。
今シーズン限りでマルク・マルケスがレプソル・ホンダを離れドゥカティ陣営のグレシーニに移籍するのに伴い、レッドブルがレプソル・ホンダとのパートナーシップを解消するようだ。
レッドブルはニッキー・ヘイデンとダニ・ペドロサが在籍していた2006年シーズンからホンダのワークスチームのスポンサーを務めている。しかしレッドブルのロゴがバイクのカラーリングに登場したのは2015年。マルケスがMotoGPにデビューし、ルーキーイヤーにタイトルを獲得した2シーズン後のことだった。
それ以来、レッドブルのロゴはレプソル・ホンダのすべてのバイクに描かれてきたが、ホンダとレッドブルの契約には、マルケスがチームを離れた場合に契約を破棄できる条項が含まれていた。
マルケスは先月、2013年のデビュー以来在籍してきたホンダと2023年シーズン限りで別れ、グレシーニに移籍することを発表した。マルケスの決断を受けて、レッドブルはホンダに今年でパートナーシップを終了することを伝えたという。
また、レッドブルとホンダの契約には、2025年までホンダのワークスチームが他のエナジードリンクブランドの広告を掲載することは許されないと規定されていた。
ホンダの関係者はmotorsport.comに、レッドブルが2024年にチームのスポンサーを解除する条項を行使すること、来年末までレッドブルのライバルとなるモンスターなどのエナジードリンクブランドの広告掲載を禁じられていることを確認した。
レッドブルはマルケスの個人スポンサーであるため、報道によればグレシーニのスポンサーになる可能性もあるようだ。
一方、スペインの石油会社であるレプソルはもう1年、ホンダとの契約を規定通りに履行するようだ。現状チームにはスペイン人ライダーのジョアン・ミルが在籍しているが、レプソルがホンダのメインスポンサーとなるのは来シーズンが最後となる可能性もある。
ホンダにとっては、レッドブルのスポンサーシップを失い、他のブランドからの貢献も減る可能性があるが、最も高給取りだったマルケスの賃金を支払わなくてよくなるため、2024年に2000万ユーロ(約32億円)を節約できる。ゆえに短期的には乗り越えられない問題ではないだろう。
この浮いた賃金で損失を補い、バイクの短期的な開発に役立てることで、パフォーマンスを向上させることがホンダに求められてくる。
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