昨年2勝のリンス、不愉快。「スズキのマシンが乗りやすいおかげ」との憶測に
アレックス・リンスはスズキのMotoGPマシンがグリッドで最も乗りやすいマシンだと広く考えられていることについて、少し不愉快だと感じているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの2019年シーズンで、スズキのレックス・リンスは年間2勝を挙げる活躍を見せ、ランキング4位を獲得した。
チームメイトのジョアン・ミルも怪我に悩まされたデビューイヤーの後はしっかりと実力を発揮。自己ベストとなる5位も獲得し、ランキング12位まで浮上した。
スズキが主催したリモート取材でリンスは、『今のMotoGPで最もバランスの取れたマシン』というスズキGSX-RR評について、どう考えているかを尋ねられた。
その中でリンスは「『スズキは乗りやすいマシンだ』と言われていることは、少し不愉快だ」と答えている。
「リンスとジョアン・ミルが先頭集団にいるのはスズキのバイクが乗りやすく、よく曲がるからだ……なんて言う人もいるけど、ズズキのマシンも限界までプッシュしなくちゃいけないんだ」
「僕らがやっているよりも、他メーカーが高速コーナーで少し苦戦しているのは確かだ。でも直線では彼らのほうが速いん」
「(今季は)まだレースをしていないから、そんな“最終兵器”を僕らが持っているかは分からないけど、上手くやれると自信があるよ」
リンスは今年4月にスズキとの2年間の契約延長を発表。開幕前のプレシーズンテストでも好調で、今季は強さを発揮すると予想されていた。
しかし新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンは中断。リンスとしても外出自粛の状態は非常に厳しいと認めており、さらにシーズン再開の遅れによって大きく影響を受けるかもしれないと話した。
「この状況は僕らライダー全員にとって悪いものだ」
「そして、僕はその中でも最もダメージを受けているひとりだろう。プレシーズンテストがどう進んだかによって影響されるんだ」
「プレシーズンテストで僕らはとても良い形で進んでいた。でもこういった事が起こってしまった。これは誰かが望んだり選んだりしたわけでもない。だから僕らはこれについてくよくよと考えることはするべきじゃない」
新型コロナウイルスの経済的な影響もあり、MotoGPは2020年のエンジン開発と空力開発を2021年シーズン開始まで凍結することを決定している。優遇措置が適用されるアプリリアとKTMは2021年以降もエンジン開発を行える一方、スズキやホンダといったそれ以外のメーカーは2020年型のエンジンを使い続けることになる。
ただ、リンスはこうした規制について大きく問題にはならないだろうと考えている様子だ。
「それらの事が僕らにとって問題になるとは思っていない」
「カタール(テスト)ではホンダがいくつか問題を抱えていたように見えたけど、彼らが上がってくることは分かっている。ヤマハもとてもうまくやっていたよ」
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