表彰台逃す転倒リタイア、“予感“があった! アレックス・リンス「ミスで少しだけラインを逸れていた」
スズキのアレックス・リンスはMotoGP第18戦バレンシアGPで転倒リタイア。当時のライン取りがわずかに膨らんでいたため、転倒するかも知れないと思っていたと明かした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2021年シーズンの最終戦バレンシアGPで、スズキのアレックス・リンスは転倒リタイアで終了。彼はこの転倒には予感があったと語っている。
リンスは決勝を2列目6番手からスタート。序盤から積極的にポジションを挙げる走りを見せ、6周目には2番手にまで浮上。プラマックのホルヘ・マルティンを追って表彰台を争っていた。
その後ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤに追い抜きは許してしまったが、依然として表彰台圏内にとどまっており、イギリスGP以来の表彰台も期待された。
しかしリンスは11周目にターン6で転倒。最終戦を苦い形で終えることとなった。
「バレンシアは、確かにアンラッキーなレースだったね」
そう語るリンスだが、彼は当時の状況から、自身が転倒する可能性を予見していたという。
Alex Rins, Team Suzuki MotoGP crash
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「こうした形でシーズンを終了させてしまったことは、とても残念だ。ペースは備わっていただけにね」
「僕はミスを犯した。少しだけラインを逸れてしまって、ワイドになっていた。良いラインをとれていなかったから、クラッシュする前にはその予感があったよ」
「でもそれが結果だ。それにペッコ(バニャイヤの愛称)とマルティンの後ろはかなり厳しかった」
「でもシーズンは終了した。ヘレステストに向かって、新バイクを試してみて、来年は戦えるかどうかを確かめたい」
リンスの2021シーズンの転倒リタイアは、今回で5度目。そして、そのどれもが良いポジションを走行しているときに発生している。
こうした”悪癖”を根治するために、オフシーズンで何ができるかを彼に訊くと、リンスは次のように答えている。
「重要なことは、何故クラッシュしたのかをボックスで分析し、その理由を見つけたことだ」
「最終的にどうなるかは分からないけど、今年の転倒からたくさんのことを学んで、来年に進んでいくんだ」
「(今回の転倒では)僕は適切なラインを進んでいなかった。ブレーキのかけ具合は良かったけど、ちょっとだけ傾けすぎていたんだ」
リンスは2021年シーズンに99ポイントを獲得し、ランキング13位で終了。表彰台は1度のみと、厳しいシーズンとなった。
なおチームメイトで2020年王者のジョアン・ミルは、ランキング3位。優勝はできなかったが表彰台獲得は6回とリンスを上回っている。
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