勝てるはずだったのに……アレックス・リンス、痛恨の転倒で優勝逃す
スズキのアレックス・リンスはMotoGP第5戦オーストリアGPで先頭を争っている最中に転倒を喫してしまったが、自分が優勝できると感じていたようだ。
Alex Rins, Team Suzuki MotoGP
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第5戦の決勝レースで転倒リタイアに終わったスズキのアレックス・リンスだが、彼は自分が優勝できるというフィーリングを感じていたようだ。
フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、ヨハン・ザルコ(アビンティア)が絡む大クラッシュの後、20周でリスタートされたレースは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(プラマック)、リンスが先頭争いを展開。
10周目には好ペースを示すリンスがミラーを追い抜き、そのままドヴィツィオーゾもパス。しかしドヴィツィオーゾをターン6で追い越したその瞬間、リンスはフロントのグリップを失い転倒。今季初優勝のチャンスを失った。
リンス、そしてスズキは決勝レース以前からそのペースをドヴィツィオーゾに警戒されていた。リンスもキャリアでそう何度も感じたことのない良いフィーリングがレース中にあったと、その好調ぶりを伺わせた。
「全てが上手く進んでいた。正直に言って、僕はこのレースは勝ちだというふうに感じていたんだ」
リンスはレースを振り返って、そう語った。
「こんなフィーリングは、そう何度も感じたことはない。でも本当に勝てると感じていた……だから残念だよ。でもスズキのふたりのライダーが先頭集団にいて、ジョアン(ミル/チームメイト)は表彰台を獲得した。ブランドにとって素晴らしい結果だよ。だから今週末(同じレッドブルリンクでのスティリアGP)どうなるか見てみよう」
優勝を棒に振ってしまったリンスのクラッシュだが、彼の説明によるとそれまでのラップよりもバンクを深くさせていたことが転倒につながったという。
「たぶん、今回のミスはより深いリーンアングルでバイクを止めようとしたことだ」
「あとでテレメトリーを確認したんだけど、スロットルを開けたときに、前のラップよりもずっと(車体を)傾けていた。それがフロントのグリップを失って転倒した原因だと思う」
リンスが転倒リタイアを喫した一方で、チームメイトのミルはMotoGP初の表彰台を獲得した。しかしレースウィークが始まる段階では先頭集団で争うことは難しいと彼は考えていた。
だが予選の改善とスタートが上手く決まったことが、表彰台獲得に大きな役割を果たしたとミルは語った。
「レースウィーク前に、表彰台を獲得するだなんて言われたら、僕はそれは難しいよと言っていただろう」と、ミルは言う。
「だけど実際にはここでマシンはとても良く機能して、FP1でかなり良いフィーリングがあった。良いベースから週末を始めると、アプローチがすこし簡単になるんだ」
「ドヴィツィオーゾとミラーの戦いは難しかったし、タフなモノだった。セクター1と2では彼らが本当に強くて、彼らのバイクはとても競争力があるように見えた。だから僕としては満足できる表彰台だよ。思うに、今週末は予選を改善できたことと、スタートが良かったことで違いを生むことができたんだ」
「そこが僕らの弱点だったんだ。いつも僕らは良好なレースペースがあったけど、予選で苦戦してして、ポジションを回復するのが難しかったんだ」
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