「今季のライバルはミル!」リンス、タイトル防衛めざすチームメイトとの対決に意欲
スズキのアレックス・リンスは2021年のMotoGPではマルク・マルケス復帰が不透明なこともあり、チームメイトのジョアン・ミルが主なライバルになるだろうと考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPクラスで5年目のシーズンを迎えるスズキのアレックス・リンス。彼は今季の戦いにおけるライバルは、2020年の王者でありチームメイトであるジョアン・ミルだと語った。
2017年にMotoGPクラスにデビューしたリンス。彼は初年度にランク16位となると、以降5位(2018)、4位(2019)、3位(2020)と着実に成長を続けてきた。
しかし昨シーズンはその活躍も霞んでしまったと言える。チームメイトのジョアン・ミルがスズキに最高峰クラスで20年ぶりのタイトルをもたらしてしまったためだ。
今も続く新型コロナウイルスの世界的流行によってMotoGPは2月のセパンテストが中止となり、開催スケジュールに変更が生じるなど対応に追われているが、ライダーたちはそれぞれが新シーズンへの準備を進めている。
2月1日(月)、リンスはポルトガルのアルガルヴェ・サーキットでGSX-R1000Rを駆ってトレーニングを積んだ。そこでジャーナリストからの取材に応えた彼は、来る2021年シーズンの主なライバルはミルだと語った。
「僕にとって一番のライバルはチームメイトで、タイトル防衛を目指しているジョアン・ミルだ」と、リンスは言う。
「もちろんシーズン中には緊張する瞬間がいくつもあった。だけどスポーツマンシップの方が優先されていたんだ。僕が勝てなくても、スズキに勝って欲しかったんだ。今年は“ナンバー1”をガレージで見られることを楽しみにしているよ」
「(2番手の位置は)受け入れている。僕はその地位でも契約しただろう。自分がまだ改善できるってことだからね。もし勝てなくても2位を目指すよ」
また今季はスズキをタイトルに導いたチームマネージャーのダビデ・ブリビオがF1の世界への転向しチームを離れるという課題もある。スズキにはその穴を埋めることも求められることになる。
リンスは「スズキはダビデの後任について急いでいないように見える」とコメント。焦りで適切ではない人材を重要ポストに据えてしまうリスクに理解を示した。
なお2021年シーズンに関してはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が昨年12月に受けた右腕上腕骨の手術からいつ復帰するのかという、ライバルにとって大きな疑問も残っている。
リンスはマルケスの現状については分からないとした上で、6度のMotoGP王者からは多くを学ぶことができると語った。
「マルクがどういう状況なのかは分からない。皆それについて話しているけど、最後の瞬間までは真実はわからないんだ。過去にも僕らはマルクが本当の所を隠しているのを見てきただろう」
「彼をコースで見るのは良いものだよ。才能あるライダーで、多くのことを学べるからね。長くバイクから離れていたから彼が戻ってきたときには少し厳しい状況になっているかもしれない。でも彼は常にそういった物事の上を行ってきたんだ」
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