アルゼンチンGP輸送遅延の影響は様々……スズキのリンス「ブーツも無いし、ビーチサンダルで走らなくちゃ」
スズキのアレックス・リンスは、資材輸送の遅れのためスケジュール変更を受けたアルゼンチンGPについて荷物が届かなければ「ビーチサンダルで走らないと」と冗談を口にしつつ、”ストレス”が溜まると認めた。
スズキのアレックス・リンスは、MotoGP第3戦アルゼンチンGPで発生した機材輸送のトラブルがストレスになることを認めた。
MotoGP第3戦アルゼンチンGPは2019年を最後に新型コロナによる中止が続いていたが、今年2022シーズンは3年ぶりに開催を迎えるはずだった。しかし、機材輸送にトラブルが発生したことで、金曜日の走行がキャンセル。スケジュールは土曜日と日曜日の2日間に再編成された。
大きな影響を受けているのはドゥカティやVR46、グレシーニなどだが、スズキも影響を受けている。リンス、そしてチームメイトのジョアン・ミル、ふたりのライダーのライディングギア類が到着していない状況にあるのだ。
「僕に言えるのは、ここに来てこうした問題が起きてしまったことがとても残念だということだけだ。金曜日はそれはもう長い1日になるだろう。それから土曜日に補う形になるけど、一日中トラックに詰めることになるだろうね」
リンスはそう語った。
「僕らライダー関連の輸送も届いていないんだ。ヘルメット、レザースーツ、グローブそしてブーツや全てのギアが揃っていない。もし飛行機が到着しなかったら、僕らはビーチサンダル姿で走らなくちゃならないだろう」
一方で、リンスはアルゼンチンGPが2日間に短縮されたことについては、大きな問題と考えていない。ただ“待つ“ことについてはストレスがあるとも認めた。
「僕の場合は問題じゃない。差はあれど僕はこのコースを知っているからね。それに他のMotoGPライダーもそうだ。ただルーキーにとってはちょっと複雑になるかもしれないね」
「僕らは金曜日から土曜日までバイクはあまり弄れない。でも色々内部に目を向けることで、上手く行く可能性もあると思う」
「ちょっと待つことにストレスはある。でも土曜日に一旦バイクに乗れば、感覚は取り戻せるだろう。サーキットを歩いて、路面を確認したりして土曜のフリー走行に備えるつもりだ」
リンスはアルゼンチンGPで速さを発揮してきたライダーでもある。次戦アメリカズGPと合わせて、好結果を得ることを期待していると彼は語った。
「確かに僕らはアルゼンチンでは常に上手くやってきたけど、重要なのは予選だ。2019年は16番手スタートで、5位フィニッシュだった。ペースは素晴らしくて表彰台レベルだったんだ。でもそのチャンスを得るためには、土曜の予選で上手くやらないといけない」
「どのレースも最大限の力を出している。ただこれまでの結果から、より熱意を持って挑めるコースがあることも事実だ」
「そしてここアルゼンチンと、(次戦)オースティンは、僕が良い結果を得ることを楽しみにしているサーキットなんだ」
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